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三途side
「ボスってAのこと好きなんすか」
「あぁ、好きだよ」
「俺のですからね」
「わかってるよ」
高校の時にボスと交わした会話を未だに覚えている。
「俺からはなんもしねーよ」
「本当でしょうね」
「多分な」
ボスはAの顔や性格がタイプらしく、俺が関東卍會に連れて来た時に一目惚れしたそうだ。
それを知ったのは、落とし穴事件の数ヶ月後だった。
ボスは言葉通り、俺たちの邪魔をしてくることもなければ、Aにアプローチするようなこともなかった。
だから俺は見落としてしまっていたのだろう。
ボスの気持ちが、年月を重ねる毎に大きくなっていることを。
「梵天という組織を作る。お前も来るだろ」
「俺はボスについて行きますよ」
梵天に入り、Aもついてきてくれて、金回りも良くなった。
最初の1年は好調そのものだった。
歯車が狂い始めたのは、梵天に入ってから2年目。Aと付き合って5年目からだ。
「なぁ三途」
「どうしました」
「Aとは順調なのか」
「変わりないっす」
「そうか」
そう言う首領は、遠い目をしていた。
Aを熱望している目でもあった。
「なぁ三途」
「はい」
「Aはどうしたらお前を嫌いになるんだろうな？」
「なんてこと言うんですか！」
「あぁ、すまない」
日を増す毎に首領のそうした類のぼやきは増えていった。
そして事が大きく動いたのは、俺がAを振る1か月前だった。
「なぁ三途」
「今日はなんですか」
「どうしても欲しいのにそれが手に入らない時、お前ならどうする」
「…………諦めるしかないんじゃないですか」
きっとAのことを言っているのだろうと思った俺はそう答えた。
首領は相変わらず遠い目をしてこう言った。
「俺はさ、壊したくなる。手に入らないくらいなら、それが存在しなくなる方がマシだ。そう思わないか？」
「首領、何を……」
「なんでもねぇよ」
首領は「気にするな。ただの例え話だ」と言ったが、俺にはマイキーのことはなんだってわかる。
マイキーは、このままではAを殺してしまうだろう。
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りゆ - 最高… (2022年2月7日 14時) (
レス) @page32 id: 84a89ccece (このIDを非表示/違反報告)
みくる(プロフ) - 華さん» たくさんコメントくれてありがとうございます！！支えられていました…😌頑張ります！ (2022年1月30日 11時) (レス) id: af4838d834 (このIDを非表示/違反報告)
みくる(プロフ) - チョコプリンさん» チョコプリンさんありがとうございます😭これからも頑張ります！！ (2022年1月30日 11時) (レス) id: af4838d834 (このIDを非表示/違反報告)
華 - 祝！完結！これからも応援してます！頑張ってください！ (2022年1月30日 9時) (レス) @page32 id: a19f9ab121 (このIDを非表示/違反報告)
チョコプリン(プロフ) - 完結おめでとうございます☺️私は最終話の幸せそうな2人を見れて笑顔になりました🥰🥰🥰これからも応援させていただきます📣 (2022年1月30日 8時) (レス) @page32 id: e53e09d499 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みくる
| 作成日時：2021年12月8日 20時
