異能力を使いすぎたお兄ちゃんの話

あとがき[追記あり] ページ34

こんにちは、作者の苗代です。

皆さま今作品はいかがでしたでしょうか。

中也さんが異能力の副作用によって倒れてしまい、彼自身も、妹である夢主も、周囲の人々や環境も変動していく。それを様々な視点から見つめたお話が書きたくて、完結まで至りました。


異能力に侵される中也さんというのは、実際私自身が、
原作を読んでいるうちに出てきた考察の一つでもあります。

あれほど強力な異能力を持っているにも関わらず、身体へ損傷が残るのは汚濁の時のみとはとてもじゃありませんが考えにくかったからです。それからあの体躯と身長で体重が思いのほか重いという点も不自然に感じました。きっと筋肉量の問題なのでしょうが。

あくまで一読者の考察に過ぎないものを広げ、展開しただけのお話でしたが、
私としては満足のいく仕上がりになったと思っています。

読み進めてくださった方のなかには、「中也さんを亡くならせちゃうなんて！」と考えた方もいらっしゃったかもしれません。事実、作者である私でさえ悲しくて仕方なかったので。

けれども矢張り、奇跡ってなかなか起きない偶然が重なりあった結果じゃないですか。
簡単に副作用も完治(?)して復活というのも、些か乱暴だと思ったんですね。

それ故にこのような結末を選ばせて頂くこととなりました。

納得できない方もなかにかいらっしゃるでしょうが、
一つの形として受け入れて頂けると幸いです。


なんとなく構想が広がった末に執筆を始めた当作品ですが、正直ここまで気に入りになるとも、過去最高順位が獲得できるとも考えていませんでした。本当に、読者の皆様に感謝です。

これからもどうか、作者ともども、中原兄妹シリーズをよろしくお願い致します。

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