【神威】は つ じ ょ ー う さ ぎ .

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この回だけ神威sideです。


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どどどど、ど、どうしよう。


"「好きだよ、A」"



何言ってるの俺！


なんだかよくわからないけど、可愛いAを見て感極まってしまい、
ついに口まで出してしまったソレ。
困ったときは…、と色々考えを巡らし
最終的には、俺の華麗な狸寝入りでなんとかその場を凌いだ。


明日…、どうしよう。


とりあえずは忘れたフリをするとして、
いやまてよ、そもそも忘れたフリなんてできるのか？

きっと俺のことだから、顔を真っ赤にしてすぐに悟られるに違いない。



「(ほんとにどうすんだよ…)」




なんであんなことを言ってしまったんだ。
それでAが困ることなんて目に見えているのに。

俺は何がしたいんだ。

もうなんだか、それさえもわからなくなってしまって。


ちょっと待って、本当にどうしよう。
これでAとの関係が悪くなったら…。

今は寝オチになった、ということで、
Aの肩に顎を乗せて目だけを瞑っている。

バレてるんじゃないの？

そう思ってしまうほど、俺の心臓はバクバクしていて。


まともに呼吸をすることすら難しい。



それでも鈍感なAは俺の狸寝入りに気付いてない。




「(明日、どんな顔したらいいんだよ…)」





そんなことばかり考えていて


今夜は眠れるはずがなかった。

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