遺伝子格差世界【d!】

�� ページ9

貴方side



『お、、邪魔します、、？』


「あぁ。入りたまえ」


スッゴい低音ボイスに出迎えられる。
扉の中に入ると、そこは少し薄暗く、変な感じのする部屋だった。
ソファーがあって、本棚があって、校長室にある机みたいなのがあって、、生徒会室見たいな。


『あっ、、えっと？』


「まぁそう固くなるな。適当に腰かけてくれて構わないよ。」


状況が読み込めず困惑していると、そう言われ、言われた通りに近くにあった椅子に腰かける。
窓を後ろにこちらを見ているその人は、部屋が暗いからかあまり顔が見えない。
なんとも言えない威圧感に圧倒されて何も言えない。
一体どうしてこうなった？？


「さて、、昨日の入学式はどうだったかな？楽しめたかな？」


『あっ、、はい。楽しかったです。』


「そうか。それなら良かった。」


一体どうしたものか。
あの人から聞かれるのは大抵がすぐに終わってしまう様な会話。
会話が広がりもしなければ広げようともせず、何度も話題を変えては気まずい時間を過ごすだけだ。


「、、さて。そろそろ本題に入ろうか。」


ごくっと唾を飲む。
一体これから何を話されるのか。
ってかまず私この人の素性も、姿も、名前すら何も知らない。
もしかしたら食べられる？今日が私の命日なんですか？


『、、ﾀﾋぬ前にお肉食べたかったな、、。』


「、、？何か言ったか？」


『いえ何も。』


溢れた本音をはぐらかし、その人に再度向き直る。


「では、、本題に入ろうか。」


続く

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