遺伝子格差世界【d!】

�� ページ5

貴方side



《君が悪魔でも俺は好きだ！》


《こんな私で良いの、、？》


『、、リア充め』


家に帰り、テレビをつければ好きなドラマがやっていた。
主人公の男が人間で、愛を誓い合った女が悪魔。
自分らの遺伝子の差に両親が結婚を認めてはくれない。それでも二人で幸せを勝ち取る、、と言うあらすじのこのドラマは、今はすごい人気の作品だ。


《瑠莉！！》


《拓斗！！》


『おー、、キスした〜、、。』


そのドラマの最終回のクライマックスシーンにて、主人公とヒロインがキスをするシーン。
今リアタイで見ているが、16歳になる前ではもっと感動的に感じれたのだろう。


今じゃポテチを食べる手の方が、ドラマを食いい見る方よりも圧倒的に意識が集中してしまっている。
そんな理由は、考えなくても分かる。


『、、いーなー、、主人公はそう言う恋人が居て。同じ状況なのに彼氏の一人や二人、、今後一切出来ませんよーだ。』


人間てある主人公が幸せを勝ち取る所を見届ける度、現実の自分と重ねてしまう。
どうして、私には第二潜性遺伝子が無いのだ。
あと、遺伝子が無くてもこのドラマの主人公見たいに大きな恋愛が無いのだ。


『あ゛〜！！彼氏欲し〜！！どうせ今年はクリスマスもクリぼっちですよ〜！！』


そう大きな声をあげても、現実は変わらない。
突然、空しくなってきたから、テレビを消してそのまま就寝した。
この現実が、夢オチなら最高なんだけどな。


続く

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