遺伝子格差世界【d!】

�将将� ページ20

貴方side



「覚えとらんの？、、まぁアイツ今じゃ見違える位にはキャラ変したからなぁ。」


『はえー、、』


「あー、、ほらアレや。小３の時同じクラスやった宇都宮鬱。アイツ覚えとる？いっつも教室の隅っこでウジウジしてた陰キャ。」


『、、あ、、ああぁぁぁあ！！(理解)』


コネシマに言われた名前でやっと理解した。
宇都宮鬱。大嶋鬱。
見た目や喋り方は大分変わっていたが、雰囲気は何処と無く似ている。


『名字変わってたから、名前言われたとき気付かなかったよ。』


「せやろな。Aがそんなすぐに気付く程頭良いとは思ってへんから安心せえ。」


『うるせぇ殴るぞ。』


コネシマに茶々を入れられながらも、脳内で思い返せば、確かに面影はある。
だが、私の記憶の宇都宮君は、いつももっと閉じ籠っているようなイメージしか無いのだ。
断言出来る。彼はあんな社交的じゃない。


『ってか何で名字変わってるの？そこ知りたい。』


「あー、、アイツの両親離婚してんねん。んで父親に引き取られた。母方の姓が宇都宮。父方の姓が大嶋。せやから大嶋になってん。」


『へー、、シッマの家事情見たいに軽く突っ込めない深さだね。』


「ガンガン両足突っ込んどる阿保が何を言う。」


コネシマ宅程では無いが、彼の家も中々のご家庭だったようだ。
飲み終えたジュースは、彼の遺伝子が“吸血鬼“と言うものだかららしく、大事をとってのニンニクジュースだったようだ。
無事、美味しく飲めました。
そのままホームルームが始まるまで話をして、先生の車で家へ送って貰えることとなった。


続く

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