遺伝子格差世界【d!】

�将� ページ12

貴方side



『でっ、、ですが、名前も顔も素性も分かんない人にいきなり結婚してくれと言われても「はい。分かりました。」とはなりませんよ！』


「、、ならば知れば良いだけだろ？はい。解決。」


そう言って男性はトコトコと扉の所まで行くと、電気のスイッチを押して明かりを付けた。
部屋が明るくなり、男性の姿も可視する事が出来た。


「改めて、グルッペンと言う。柘榴Aさん。」


サラサラとした髪の毛と血みたいに赤い目。
外人見たいに整った顔立ちに、すらっとした体型。
これが遺伝子の差かと、またまた現実を突き付けられた。


『、、、、。』


「素性は過ごしていく内に分かれば良いさ。とりあえずお前が提示した課題は達成したぞ。これで結婚してくれるか？」


次元違いの顔面突き付けられて少し間現実を見たくなくてフリーズしていたが、グルッペン、、さんの言葉で意識を戻す。
確かに顔も名前も分かったが、やはりあまり知らない人だし、、なんかハイスペックなこの人の隣に居ることになると考えると拒絶反応が凄い。


『あっ、、あの。』


「、、何だ？」


『3日、、いや一週間、、いや１ヶ月時間下さい。』


「そんなに考えることなのか？」


『これだけ考え込まないと決められないんです。』


自分のことは自分が良く分かってる。
結構面食いだし、三次元とか食えたもんじゃ無いとか思ってたのに、こんな異次元の顔面を見せられてそうすぐにはい。って言える程、肝は座ってない。
むしろ今怖じ気付いてこれからの事が不安になっているレベルだ。


『、、ちなみに、グルッペンさんは人間を、、たっ食べて見たいとか、、考えた事ありますか？』


そう言えばと、頭の片隅にあった事を思い出す。
悪魔は人間を食べる。
そうだよ。グルッペンさんにとって私は捕食対象。
結婚したら食べられてしまうかもしれない。


「んー、、人間は上手いと聞いたことはあるが、、お前はさほど上手そうには見えないからな。肉付きも良くなければ先程みたいにびくびくし過ぎて、筋肉も固そうだ。」


、、なんか安心出来るけど、それはそれで悲しくなってきたな。


続く

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