遺伝子格差世界【d!】

�将� ページ11

貴方side



「まぁ、、俺がお前を呼び出したのはそう言うことだ。俺と結婚しろ。」


『、、病院に行かれた方が良いのでは？』


「生憎、健康体なんだよ。」


言ってる意味が分かんなくてつい本音が出てしまう。
カーテンの隙間から漏れた太陽の光が男性の顔を半分写し出す。
整った顔立ちに、純日本人なのかと心配になってくる。


『そっ、、その。なんで貴方が自由になるのと結婚が関係しているんですか？』


「、、俺の種は悪魔だ。君も聞いたことが有るだろう？魔王サタン、、ルシファーとも呼ばれているな。悪魔の王の名だ。」


聞いたことがある。
先生に、この第二潜性遺伝子の元を辿れば本物の悪魔や天使に繋がると。
両親が異種ならそれが孫や子孫に表れることもざらにあると。


『そっ、、それが？』


「俺の家は代々、同種との婚姻を決められていてな。俺の家は元々、その魔王サタンの血らしく、この血を絶やさない為らしい。、、まぁ俺の知った事では無いが。」


そう言いながら鼻で笑う男性。
魔王サタンの血縁とか、、相当位の高い家なんじゃ無いだろうか。
事の重大さに今、気付いて少し身構える。


「、、話を続けるが、その風習のお陰で今俺は好きでもない奴との結婚を迫られている。正直したくない。ってかむしろ俺は独身貴族を謳歌したい。」


「そこでだ！悪魔は人間と恋仲になれば他の奴らと結婚しなくても済むんだよ！詳しい理由は良く分からないが、どうも今までそれなりに人間に惚れた悪魔は多いらしいからな。」


『はぇー、、。』


「この世界には人間は数える程度しかいない。そんな時にお前に出逢えた。これはもう神が俺に情け、お前を遣わしたとしか思えないのだよ！ってことで俺と結婚しないか？！」


言っていることは意味分かるんだが、言っている事が支離滅裂で意味分かんない。


続く

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