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小烏は今、演練場にいる
蔵に居たらどこぞの刀派のガハハハに俵担ぎをされ、そのままほか数名と審神者に連れられ演練場に来ていた
現在、世話をするのが好きな鯰尾藤四郎が小烏の手を握っている
しかし、その小烏の目に光なんてものは一切ない



「あー、そっちにも来てたんだ」


「小烏か?」


「うん、髭切の猛アタックに心折れて馴れ合ってる」


「お前んとこの髭切は実力行使なの?」



審神者…主はほかの審神者との親睦を深めていた
そんな中、小烏はぼーっと演練場の窓から見える空を眺めていた
どんなに話しかけようもずっと空を見続けている


「お前んとこの小烏何かあったのか?」


「源氏兄弟の触れ合い失敗なんだよな…」


「あー…」


「ずお、小烏はどうだ?」


「小烏さんですか?ずーっと空ばかり見てます!小烏さん!主さんのお友達に挨拶しましょ!こーがーらーすーさーん!!」


鯰尾が背伸びして小烏の目の前で手を振りながら反応を見るのを図るが、反応は無
ずっと同じところを見ている

「……反応無しですね!」


「いや、なんでそこ明るいんだよ!!」


鯰尾の返答に思わずツッコミを入れてしまう審神者
連れてきた刀剣達も苦笑いを出す


「今日は観戦と模擬戦か?」


「おう。小烏に見せておきたいなって思ったんだがなぁ…」


観戦…なにも演練は戦うだけではない
演練での戦いを他の審神者達は観戦し、学び、次の試合に生かすのだ
模擬戦は他の国の審神者のデータベースを元にプログラムで作られた刀剣男士達と戦うものだ
これは、ある一定の力がある審神者のみができる特別な戦いだ
小烏と鯰尾は今回その模擬戦には参加はしない


「んで、その模擬戦が岩融幼稚園?」


「おう、やってみたかったんだよ」


岩融幼稚園。岩融と隊長にし、短刀達で組むものだ
たまに脇差、打刀も入るが大凡は短刀だろう
先程から短刀達は岩融に遊んでもらっている
観戦は自由
途中気分が悪くなれば退出しても良いものだった
あれほど、気分が悪くなることは今後はないだろう

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中原三日月(プロフ) - 源氏兄弟と写しの心境がとてもよく分かり素敵なお話で考えさせられます。更新頑張ってください!応援してます! (2019年8月19日 17時) (レス) id: f8510eae2e (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - とても素敵なお話で楽しく読ませて頂いてます!!髭切と暗めの話が好きな自分にどストライクの小説で更新されるたびにワクワクして読んでいます!これからも更新頑張ってください!! (2019年8月19日 17時) (レス) id: e0cbedd7f4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:自由陣 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/rekishilov1/  
作成日時:2019年3月25日 16時

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