08:潔子さんと二人きりになりたい ページ9
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「おいA!潔子さんと二人きりになるのは許さねえからな!」
『むしろどうやって二人きりを回避しろと?』
合宿三日目。
全くもって噛み合わない選手たちをサポートしつつ、こちらはこちらの仕事をしている最中に田中が「潔子さんと二人きりになるのは許さねえ!」と私に言ってきたのである。
むしろどうやって二人きりを回避しろと。
またなんか始まったな、と思いながらその後のこいつの発言を無視していれば早速潔子さんに夕飯の準備しようと呼ばれてしまった。
『澤村さーん』
「ん?どうした」
『田中がサボってまーす』
「お前裏切ったな!!」
めんどくさい田中はとりあえず澤村さんに回収してもらうことに。
いいなあ先にお風呂入れるとか。
まあ私この合宿所に寝泊まりしてるわけじゃないから関係なんだけど。
ご飯作ったら帰れると思えば余裕である。
「じゃあAちゃんは野菜切っておいてくれる?」
『えー…』
「えーじゃない」
『えー…』
「えーじゃない」
まあ茶番は置いといて。
ちなみにご飯作ったら田中と西谷に野菜の大きさバラバラすぎると怒られた。
もう自分で作れよ。
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(そうだAちゃん)
(はいなんでしょう!)
(Aちゃんが良ければ合宿中私の家泊まる?)
(エッ)
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