【文スト×呪術廻戦】呪王の受肉の兄と宝石色の虎の妹・続 (ページ44)

今日:64 hit、昨日:28 hit、合計:152,935 hit

92)ハロウィン後編⑤ ページ44

「小娘！！この体は貴様の兄の体だぞ！！！」

「大丈夫、“解体”した、ら、治る、から」

「そういう問題ではないだろー！！！」

広い校庭を走り回る2人
呪いの王と言われる宿儺をいつもの無表情で、平然と、けたたましい音を響かせながら追いかけ回す可愛らしい虎の格好をしたA

「な、何事だ！？」

騒ぎに駆け付ける呪術師達

「え、えっと？」

「あれは、宿儺か？」

「何？またあいつAの事怒らせたの？」

「この前の任務で悠仁に意地悪な嫌がらせしたのバレたんじゃないかな？」

冷静な一年３人

「落ち着いてるなぁ、お前ら・・・」

「こ、こんぶ・・・！」

「あー、棘は“解体”された事あるもんなぁ」

「“解体”？」

怯える狗巻、首を傾げる乙骨

「今日こそ、“解体”する」

「小娘！貴様俺が体を手に入れたら覚悟しろよ！！？」

「・・・モンブラン、あげるよ？」

「もんぶらん、とはなんだ？」

Aが作るものは何でも美味しい

一瞬動きを止めたのを、彼女が見逃す筈がなく

『あ』

――――――――――――――――――――
その後、満足げなAが食堂でおやつの準備していた

「楽しそーだね・・・みや」

悠仁は周りを見ると、数人、頬に可愛らしいピンク色の肉球の痕がついていた

「これ・・・消えるよね・・・？」

擦っても洗っても取れない肉球の痕

「あぁ、それ明日の朝には消えるよ。呪いの印の応用なんだって」

悠仁の言葉にホッとする悪戯された数人

「おまた、せ」

テーブルに並べられるスイーツ

「何これすごーい！！」

「南瓜、いっぱい、使った」

「全部南瓜ですか？」

こくん、と頷く

「カボチャのプリン、タルト、パウンドケーキ、パイ、カボチャ餡のお饅頭、それからモンブラン」

「「モンブラン！！！」」

ぐったりしていた五条と、悠仁の頬に出てくる宿儺が反応する

カボチャで作ったモンブランを五条と、悠仁と宿儺に一つずつ渡す

「ん～！美味しい～！やっぱりみやちゃんお菓子屋さん開いたら？僕パトロンになるよ？」

「お菓子、屋、さん」

「お菓子屋さんよりカフェがいいんじゃないですか！？みやさんはお料理も上手ですから！」

泉の言葉にふむ、と考えるA
ふるふる、と首を振る

『？』

「・・・居座りそう・・・」

『あぁ・・・』

「ねぇ、何でみんな僕を見るの」

ピクピクと動く耳を触る悠仁

「ふわふわ、俺の妹可愛い・・・」

ギューッと抱き合う双子にほのぼのする一同だった