【文スト×呪術廻戦】呪王の受肉の兄と宝石色の虎の妹・続 (ページ34)

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82)東京第二コロニー③ ページ34

「さーて、俺はご主人様のとこに戻るぜ」

「甚爾さん・・・」

「あぁ、そうだ、賀茂のガキ」

「・・・・私はもう賀茂家ではない」

「そーかよ、良かったな」

「よかった？」

鋭い目を向ける賀茂
甚爾は気にせず

「お家は所詮屑の集まりだからな、縁が切れて良かっただろう」

「・・・・・・・・・・」

「お前には“まだ”いるんだろ？」

思い出すのは母親の事

「俺にはよくわかんねぇけど、Aはよく言ってたぜ。人って言うのは話さないで決めつけるから駄目なんだってな」

「話す・・・」

「私は話した。話した上で斬った・・・・でも、もっと話すべきだったかもしれない」

「だってよ。後悔すんなよ」

じゃあな、と言って姿を消す甚爾

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海に落ちた秤と鹿紫雲

2人を追いかけ、港についたA

そこには左腕を失くして鹿紫雲を殴り飛ばす秤を見つけた

「・・・無茶、する人・・・」

「秤！！」

声がして見て、視線を下にずらす

「え・・・小さい・・・」

小さいパンダがいた

「取り敢えず応急処置だ」

夜蛾がAの側に立つ

「感謝する、A」

「・・・・・・・・私は、悠ちゃん、の為・・・出来る事・・・するだけ」

「それが我々を助けてくれている」

「・・・・・・・・・」

Aはチラッと夜蛾を見て、ふぃ、とそらす

そして秤と鹿紫雲に近付く

「ねぇ・・・治す・・・？」

「おー、お前、治癒使えるんだっけ？頼むわ」

失くなった左腕を出す秤

Aはソッと手を出し、【君死給勿】と呟く

「おー、すげぇ」

元に戻った腕を興味深そうに見る秤

「反転式じゃない・・・不可思議な力だ」

鹿紫雲も「ほぉ」と見る

すると、ザッ！と現れる傑

「“すーくん”」

「ガゥッ！」

何かを訴える傑に頷くA

「私、悠ちゃんの、とこ、行く・・・がく、ちょー・・・どう、する・・・？」

「パンダ達と行く。向こうは頼んだぞ」

「・・・うん」

Aは傑の背中に乗り、一瞬で姿を消した

「あれが噂の不思議な一年生か。虎杖といい、おもしれぇなぁ」

「秤、Aには下手に手を出さない方がいいぞ」

「あ？」

「Aは宿儺すら怖がらせるぐらいの呪術師呪詛師の天敵だからな」

何したんだか、悠仁を乗っ取った宿儺をチェーンソーで追いかけ回してた

「「・・・・・・・・・・・・」」

思い出すように話すパンダと、Aが去った方向を見る秤と鹿紫雲だった