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12)黒蜥蜴 ページ14

出勤する途中、Aは一つの騒動を見つけ、覗いた

「ポートマフィアだって」「ひどい、皆殺しだってさ」「黒蜥蜴だよ、冷酷な連中だ」

「・・・・・・・・・・」

Aは肩にかけている鞄の紐を握りしめた

 元より僕らの目的は貴様一人なのだ、人虎
 そのに転がるお仲間はいわば、貴様の巻添え

「・・・・・私の、せいで・・・・みんなが傷付く・・・・・」

会社に行く足が、重くなる

“どうした”

「“白”・・・」

近くの公園のベンチに座る

「・・・“白”、私・・・探偵社にいて、いいのかな・・・」

“なぜそう考える”

「私のせいで、みんなが傷つく」

“・・・・奴等はそう言ったか”

ふるふる、と首を横に振る

“お前は考え過ぎて抱え込むのが悪い所だ。奴等に直接聞いてみれば良い”

「・・・・うん・・・」

Aは重い足を動かして、探偵社に向かった

探偵社が見えてきた時、まだ離れているにも関わらず、銃声の爆音が響き渡った

「!!」

Aは弾かれるように走り出した

勢いのまま、探偵社の扉を開ける

「A!!遅刻だぞ!!」

「み!?」

想定外の怒声にビクッとする
仁王立ちする国木田
その後ろでは積み上げられた黒服集団
楽しそうに話をする与謝野と乱歩
銃口を興味深そうに覗き込む賢治

白が“マフィアより物騒だな”と呟いた事はAしか知らない

「・・・・黒蜥蜴・・・?」

「ん?あぁ、こんな襲撃は日常茶飯事だ。迷惑なのはこの後の処理。近所への謝罪と壊れた備品の購入・・・・」

ぶつぶつと言いながら手帳に何かを書いていく国木田

「・・・・・・・・・・・・」

“大丈夫そうではないか”

「・・・・・・・・うん」

何とも言えない笑みを浮かべ、片付けを手伝う為に駆け寄った

「さて、と。A!」

「はい」

乱歩に呼ばれ、駆け寄ると、ポンポンと頭を撫でられる

「新人である君を、特別にこの名探偵の仕事を見せてあげよう!」

「わーい・・・?」

首をかしげながら喜んでみた


「国木田さーん、この人達どうしますかー?」

「捨てておけ」

「はーい!よいしょー」

「み!?」

容赦なく窓から投げていく賢治に驚くAだった

“武装ではなく、物騒だな”

「・・・・・・・・;;」

13)探偵社の名探偵→←11)短くなった髪



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しの - とても読みやすくて好きです!夢主ちゃん可愛い...他作品の更新で忙しいかもしれませんが、こちらの作品の更新もぜひ!!待ってます!! (2023年3月26日 16時) (レス) id: 47a7886cb6 (このIDを非表示/違反報告)
きんぴらごぼう☆(プロフ) - 面白すぎて一気見しちゃいました!続きまってます! (2023年3月25日 7時) (レス) id: c534bb58ca (このIDを非表示/違反報告)
眠いちゃん - 続きをください…まじで (2023年2月28日 23時) (レス) @page36 id: acdc06f415 (このIDを非表示/違反報告)
琉亜 - て (2023年2月24日 2時) (レス) @page36 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
yukihina(プロフ) - 始めまして!呪術廻戦とのコラボ面白いです!!普通に作品として沢山読みたいです!!! (2022年12月31日 5時) (レス) id: 6f965a4945 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水琴 | 作成日時:2019年9月28日 19時

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