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40本目。 ページ41

そんなこんながあって、今は2人で帰宅中。




清川さんと祐介は今から飲みに行くそうで別れた。


「自分から誘ってきておいて何なのあいつは…


咲夜くんめ今度焼肉奢らせてやる」






放ったらかしにされたのが気に食わなかったようで、隣を歩くAはブツブツと文句をこぼしている。



「でも夏樹がいて良かった!!


こうして一緒に帰ってくれるし、相手してくれるし!



あのバカとは大違いだよ」


ねっ、と俺に笑顔を向ける。

なんだかこそばゆい気持ちになった。






それと同時になんだか清川さんと比べられてるような気がして。

















「Aはさ、



清川さんのこと…好きなの?」


気がつけばそんなことを口走っていた。



「え?」



目を丸くして俺を見つめるA。

何言ってんだ俺。




「いや、その…えっと」


自分の口からポロッと出た変な質問にあわあわして、なんとか誤魔化そうとする。


でも、語彙力の乏しい俺には適当な言葉なんて見つかりやしない。








そんな俺をよそに、少し考えた顔をしていたAが口を開く。


「咲夜くんのこと…



うーんそうだね、幼馴染としては好きだと思う…けど。

それ以外は考えられないなぁ。




特に恋愛面。

あの人だけは絶対に彼氏にしたくない」





予想に反した答えが返ってきて多少驚く。



あ、恋愛的には好きじゃないんだ…。

なんか意外に思う気持ちと何故か嬉しいと思う気持ちがごちゃごちゃと心で渦を巻いた。





「そ、そっか。



なんで彼氏にしたくないの?」



「だってあの人自分勝手だし。


自由放漫でツッコミに疲れるし。

一緒にいて楽しいけど…落ち着けない」




真顔で結構辛辣なことを言うAがおかしくて、ふふっと笑ってしまう。


「…笑いすぎだ顔面にアンパンぶつけんぞ」


「すみません」












>>>>>>





俺たちの住んでいるアパートに着いて、エレベーターに乗って。



自分たちの部屋の前に着いて。






「それじゃあ、おやすみ夏樹!」


「ん、おやすみ」




Aがカバンをゴソゴソと漁って鍵を探している。

彼女が鍵を見つけたら俺も部屋に入ろう。







そう思って見守っていたら。



「あれっ…?



あれー…」




Aが焦ったような声を出す。


「どうしたの?」


「い、家の鍵が…ない」

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リみみ - ぽきさんは北川大雅です!上からでごめんなさい (2018年6月7日 20時) (レス) id: e4407b93c6 (このIDを非表示/違反報告)
ミルコ(プロフ) - 名無し君さん» (確かに…)て、テンパってそこまで頭が回らなかったということで!! (2017年6月9日 7時) (レス) id: 8f15edc2e9 (このIDを非表示/違反報告)
ミルコ(プロフ) - ミッキーさん» まぜちゃん… (2017年6月9日 7時) (レス) id: 8f15edc2e9 (このIDを非表示/違反報告)
名無し君 - 鍵って大家(管理者)に頼べば合鍵で開けてくれるのでは? (2017年6月9日 7時) (レス) id: 3a9ab4d4e9 (このIDを非表示/違反報告)
ミッキー - 『黄身ちゃんをヘラちゃんでまぜちゃん。』 (2016年12月1日 23時) (レス) id: b0dbcdb014 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミルコ | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2016年5月31日 1時

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