2本目。 ページ3
｢あのー…
どちら様ですか？｣
あたしの声にびくっと反応した黒髪男性が目を面白いほどに泳がせながら声を放った。
｢あ、あの…
と、隣に…住んでる…者なんですけど｣
なるほど、お隣さんか。
仲良くしなきゃな。
にしてもキョドってる…の？この人。
｢お隣さんですか！
あたし霜月Aと言います、よろしくお願いしますね！｣
ニコッと微笑みながらいうと、あたしの顔を見たお隣さんはふっと顔の緊張を解いて
｢僕は橘夏樹です。
よろしくお願いします！｣
と笑ってくれた。
あ、笑顔可愛い…。
癒し系だ。
｢橘さんね、覚えときます！｣
｢夏樹でいいよ、年近そうだし敬語もいらない｣
あれ、さっきまでのキョドってた橘さんはどこいった？
慣れたら早い人なのかな？
｢うん、じゃあ夏樹って呼ぶよ！
あたしもAでいいから！｣
すると急に言いにくそうにする夏樹。
｢…………っ…A…｣
あ、恥ずかしがってる。
男の癖に色白な夏樹の頬はほんのり紅に染まっている。
｢夏樹、なんで照れてるの？｣
｢お、女の子を呼び捨てにするの…
妹以外初めてだったから…慣れなくて｣
そうはにかみながら言った夏樹。
あたしはその時悟った。
コイツは天然タラシだと＿＿＿＿＿＿＿＿。
｢あ、そうだA！｣
｢え、なに？｣
少し自分の自己紹介や雑談を挟んだ後、唐突に夏樹があたしを呼ぶ。
｢引越し祝いにこれをあげるよ！
よかったらどうぞ｣
そう言って差し出されたのは茶色い紙袋。
中からはほんのり香ばしいようないい匂いがして、焼き菓子的なものが入ってることは間違いなさそうだった。
｢これ、なに？｣
｢アップルパイだよ！
A食べれる？｣
｢そうなの！？
もちろん！あたしアップルパイ大好き！｣
ならよかった！と笑ってくれる夏樹。
後々、自分で作ったんだ〜と教えてもらった。
｢なにそれ、女子力高くない？｣
｢…それ、たまに言われる｣
お隣さんは、すこし変わったお人のようです。
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リみみ - ぽきさんは北川大雅です！上からでごめんなさい (2018年6月7日 20時) (
レス) id: e4407b93c6 (このIDを非表示/違反報告)
ミルコ(プロフ) - 名無し君さん» (確かに…)て、テンパってそこまで頭が回らなかったということで！！ (2017年6月9日 7時) (レス) id: 8f15edc2e9 (このIDを非表示/違反報告)
ミルコ(プロフ) - ミッキーさん» まぜちゃん… (2017年6月9日 7時) (レス) id: 8f15edc2e9 (このIDを非表示/違反報告)
名無し君 - 鍵って大家(管理者)に頼べば合鍵で開けてくれるのでは？ (2017年6月9日 7時) (レス) id: 3a9ab4d4e9 (このIDを非表示/違反報告)
ミッキー - 『黄身ちゃんをヘラちゃんでまぜちゃん。』 (2016年12月1日 23時) (レス) id: b0dbcdb014 (このIDを非表示/違反報告)
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