10本目。 ページ11
とすっ
地面に向かって倒れていったはずの体は、強い衝撃を受けることなく受け止められた。
｢え、痛くない…｣
｢ちょ、大丈夫！？｣
反射的に固く瞑っていた目をそっと開くと、目の前にいつもよりぐっと近い夏樹の顔。
額にうっすら汗を浮かべ、焦ったような心配しているような表情をしている。
｢あ、大丈夫…｣
｢よかったー…｣
ふぅ、と息をついて安心したように微笑む夏樹。
あれ、とてもじゃないけど安心出来る体制じゃないような…
｢あの、夏樹、さん…｣
｢ん？なにー｣
きょとんと首をかしげてまたふわりと笑う。
可愛い…じゃなくて！！
｢えと……その｣
言葉を詰まらせると、さすがの夏樹も自分たちの状況に気づいたらしくわかりやすく慌て始める。
｢わわ…！？
ご、ごめん！すぐ退くから！｣
ちなみにあたし達の格好はというと、寝転がった夏樹の上にあたしが倒れているというもの。
夏樹がかばって抱きとめてくれたから、あたしは痛くなかったらしい。
慌てた夏樹が急いで起きあがろうとすると、
｢そんな慌てなくても…！？｣
あたしの視界はぐらりと反転する。
｢わわっ！？｣
どすっ
先程まで見下げていた夏樹の赤い顔が、今度はあたしを見下げている。
｢…け、形勢逆転…｣
｢ふ…なにそれ…ふふ｣
真っ赤な顔で意味のわからない事を言う夏樹。
それが可笑しくって、笑いが止まらなくなる。
｢わ、笑うなー！｣
｢だ、だって…ふふっ…｣
あたしが笑う度、さらに顔を真っ赤にして怒る。
傍から見るとかなり危ない体制になっていることすら忘れ、あたしは笑い続けた。
笑い疲れた頃、お腹を軽くグーで殴られたけど。
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リみみ - ぽきさんは北川大雅です！上からでごめんなさい (2018年6月7日 20時) (
レス) id: e4407b93c6 (このIDを非表示/違反報告)
ミルコ(プロフ) - 名無し君さん» (確かに…)て、テンパってそこまで頭が回らなかったということで！！ (2017年6月9日 7時) (レス) id: 8f15edc2e9 (このIDを非表示/違反報告)
ミルコ(プロフ) - ミッキーさん» まぜちゃん… (2017年6月9日 7時) (レス) id: 8f15edc2e9 (このIDを非表示/違反報告)
名無し君 - 鍵って大家(管理者)に頼べば合鍵で開けてくれるのでは？ (2017年6月9日 7時) (レス) id: 3a9ab4d4e9 (このIDを非表示/違反報告)
ミッキー - 『黄身ちゃんをヘラちゃんでまぜちゃん。』 (2016年12月1日 23時) (レス) id: b0dbcdb014 (このIDを非表示/違反報告)
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