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第3章 ページ42

「兄者を部屋にいれたくないし兄者の部屋にも行きたくないから茜の部屋ね」
と言うよくわからない凛月の自論から私の部屋へとなった。のは、別にどうでもいい情報かもしれないけど私の部屋で零がくるまで凛月と二人きり。

「あかね、俺や兄者はさ悪意とかそんなことで黙ってたんじゃない」
優しく少し遠いそんな距離感を感じさせる口調に少し戸惑いつつ首を縦にふる。
「わかってるよ。疑ったりそんなので私も聞いたんじゃない」
私のことで迷惑ばっかりかけて一人だけ楽して消える……そんな事だけは申し訳ないそう思ったからだ。あとは、好奇心という軽い感情かな?この二つは言えないけれど察してくれるはず!

「信じたくない事とか聞きたくないことが多いというかそれしか無いとしても聞くの?」
「何を言われても教えてくれるなら全て聞こうと思う」
少し心が警告音を鳴らしたが迷いはない。
心配するように確かめられ、そんなひどいことなのかとハテナを浮かべた。

無言のまま30分くらい経った気がする。
静かな足音が聞こえ私の部屋へと手をかけた音を聞きドアに注目した。

ラスボス感漂う……ん? ある意味ラスボス……まあ、そんな表現の話はいいとして!ラスボス感をまとった零。
「隠しきれんかったか」
自傷気味に浮かべた微笑み。

「最初から話すとしよう」



「我輩達……もちろんお主も“吸血鬼”という事はもう気づいおるな?」
「まあ……うん、何となくは」
さすがの私でもいやでも気付く。
自然に首下にある噛み跡を撫でつつうなずいた。

「吸血鬼は身体の成長が止まる時、大量の血を己の刃で飲まなくてはいけぬのだ__」
零の言葉に首を少し傾げる。

「体の成長は吸血鬼にとって大きな害をもたらすことになる。でも、大体は止めるのに必要なエネルギーは足りないから血を飲み足りないエネルギーを補給するの」

「……血を飲まなかったら、死んだりとかしちゃう感じなの?」
いつもよりしっかりと話す凛月の説明を理解してこちらから尋ねる。
零はゆっくりとこちらに視線をやった。紅く吸い込まれてしまいそうなほど綺麗な瞳をみつめ返す。
「それは己の身に起きていることからわかるのではないか?」
「あぁ、苦しかったり具合がすぐれなかったり……そういうことなんだ」
「そうじゃ。人間が栄養失調を起こし亡くなるように吸血鬼とて飢えはある。最終敵にそうなるじゃろう」
そう零がいい口を閉じる。
一つ間を開け「まぁ」と凛月がほおに手を乗せて短く言った。

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ももいちご。(プロフ) - 柊葉 美恋さん» いえいえ! 頑張ってください(^^♪ (2017年5月28日 23時) (レス) id: ade25ba987 (このIDを非表示/違反報告)
柊葉 美恋(プロフ) - ももいちご。さん» 擬人法と情景ですね…ありがとうございます!お礼遅れてしまい申し訳ありませんでした!これからも頑張ります。 (2017年5月28日 22時) (レス) id: 9d30e55e48 (このIDを非表示/違反報告)
ももいちご。(プロフ) - 少しずつ入れていくといいのかもしれません。あと、擬人法もあったほうがより味のある小説になると思います!! このくらいのアドバイスしか出来ませんが、これからも更新頑張ってください(´˘`*) (2017年5月8日 22時) (レス) id: ade25ba987 (このIDを非表示/違反報告)
ももいちご。(プロフ) - イベント参加ありがとうございます! あんスタは友達が好きなので少しは分かりました! 面白かったです! 1つアドバイスさせていただくならば「情景」が物足りなかったかな…と。しかし入れすぎてもこの小説の雰囲気を壊してしまうので、 (2017年5月8日 22時) (レス) id: ade25ba987 (このIDを非表示/違反報告)
柊葉 美恋(プロフ) - 日向サクさん» コメントありがとうございます!背後からギュは王道よね〜。期待に答えられるよう零が登場してくるところを増やして行きます!これからも宜しくお願い致します! (2016年10月19日 18時) (レス) id: 9d30e55e48 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柊葉 美恋 | 作者ホームページ:(*/□\*)  
作成日時:2016年10月10日 15時

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