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第3章 ページ41



噛み跡を撫でながら凛月の前に立つ。
ドアノブに手をかざしてはそれを引っ込める……こんなことを繰り返し30分。

緊張する! さっきの事もあるけど、聞いちゃいけないこと聞くみたいだし……カンニングした奴にカンニングの仕方聞くみたいな感じ?

ごめん、ちょっと意味わからないか。
でも、経験上からいうとこんな!

「いやいや、落ち着け」
大きく息を吸い込み、胸をドンドンと手のひらの硬い部分で叩いた。

手をもう一度ドアノブへ向ける。
……ガチャリ、触れる前にそう音がしドアノブが傾いた。

「あ、あれ」
……遅かった。ドアが開き目があう。

「何してるの」
不思議そうな瞳を見つめながら苦笑いをする。
そして、目を泳がせたり躊躇いつつ『少し聞きたいことがあるんだけど』そう言った。
迷ったような表情をほんの一瞬見せた凛月。
だけど、いつもの調子で目をこする。
「え、今? 眠いからあとでね〜」
画面で見たことのあるような絵面。
ゆっくりとドアノブをつかみ扉を閉めていく。
はぐらかしてるのか、本当なのかよく分からない。けど、はぐらかしてるよね。これさ?

「ちょっと待って! 今! 今聞きたい」
半分くらい閉まりかかっている扉の隙間に手を入れ止めた。
「何が聞きたいのか分からないけど、そんな急ぐこと?」
手の力を緩めないまま怪訝な顔をされる。ついでに空気が重く冷たく背筋がぞくりと……感じ、やっぱり聞かない方が良かったのかも知れないと思う。残り一間週間とちょっとくらい?知ったって何もできないだろうし、やめたらよかったかも。

でも……
「何も知らないまま消えるのは嫌だ」
小さく自分に言い聞かせるように呟き、大きく息を吸った。
「急ぐことかは分からない」
瞳を見つめ真っ直ぐと届くようにハッキリと発した。『なら』と口を開いた凛月の声をかぶせるように続ける。
「けど、何か隠してるよね。今、私が知らなきゃいけない事なんじゃないの?」
しばらくの間、沈黙が続いた。ため息と同時に
ふっ、とドアにかかる力が抜けて私からかかるこちら側の力のみがかかり扉が開く。
「……わかった。兄者も呼ぶから待ってて」
「うん。ありがとう」
表情の見えない凛月の少し戸惑ったような声を聞いて、頷いた。

一度、扉を閉められ部屋の前で待たせられる。
電話で呼び出してるらしく、何を言っているのかは聞き取れないがさりげなく声が聞こえた。

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ももいちご。(プロフ) - 柊葉 美恋さん» いえいえ! 頑張ってください(^^♪ (2017年5月28日 23時) (レス) id: ade25ba987 (このIDを非表示/違反報告)
柊葉 美恋(プロフ) - ももいちご。さん» 擬人法と情景ですね…ありがとうございます!お礼遅れてしまい申し訳ありませんでした!これからも頑張ります。 (2017年5月28日 22時) (レス) id: 9d30e55e48 (このIDを非表示/違反報告)
ももいちご。(プロフ) - 少しずつ入れていくといいのかもしれません。あと、擬人法もあったほうがより味のある小説になると思います!! このくらいのアドバイスしか出来ませんが、これからも更新頑張ってください(´˘`*) (2017年5月8日 22時) (レス) id: ade25ba987 (このIDを非表示/違反報告)
ももいちご。(プロフ) - イベント参加ありがとうございます! あんスタは友達が好きなので少しは分かりました! 面白かったです! 1つアドバイスさせていただくならば「情景」が物足りなかったかな…と。しかし入れすぎてもこの小説の雰囲気を壊してしまうので、 (2017年5月8日 22時) (レス) id: ade25ba987 (このIDを非表示/違反報告)
柊葉 美恋(プロフ) - 日向サクさん» コメントありがとうございます!背後からギュは王道よね〜。期待に答えられるよう零が登場してくるところを増やして行きます!これからも宜しくお願い致します! (2016年10月19日 18時) (レス) id: 9d30e55e48 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柊葉 美恋 | 作者ホームページ:(*/□\*)  
作成日時:2016年10月10日 15時

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