僕の1番大切な人(白澤)

最近少し変わったこと(白澤目線) ページ3

Aちゃんが僕の彼女になった。

今までの遊びの女の子とは違い、割り切った関係ではなく、ちゃんと僕だけを見てくれる女の子....。

そんなことを考えてると、隣で声がした。


あ「白澤様？どうかなさいましたか？」


と言いながら、僕の顔を上目遣いで覗き込んできた。...っ、それ反則だよ、本当に。


白「うん。何千年と存在した中で、僕今すごく幸せだなー。と思って」


あ「それはよかったです。そして、幸せな白澤様に寄り添える私もまた、幸せ者ですね。」


Aちゃんはかおをほころばせてそういった。
こんな時間がずーっと続けばいいな〜と感じながらも....



もっと恋人らしいことしたいな。などと考える僕が心の中にひそかにいる。ただ、Aちゃんはきっとまだそういうのに耐性ないから、それは...ゆっくり、段階を踏んで...ね？


すると、Aちゃんが隣で急に声を上げた。

あ「っあ！....あの、白澤様。明日お暇ですか。」

白「え？ん、まあ明日はお店定休日の予定だけど...どうしたの？」


Aちゃんは何やらゴソゴソと懐から何かを取り出した。

あ「実はですね、茄子さんより【あの世現代アート展】のチケットを頂いたんですが、もしよろしければ明日ご一緒しませんか？」

Aちゃんが手にしているもの、それは僕と茄子君が一緒に出展する【あの世現代アート展アバンギャルド&カオス】というアート展の招待チケットだった。

白「あ、実はね僕...」

と言いかけたところで僕はあることをひらめいた。元々明日のアート展には、茄子君と一緒に出展するって言おうと思ってたけど...
明日Aちゃんが来た時に驚かせようって、ね。


白「んー、本当ごめんね。明日はいけないかな。」

あ「...そう..です、か。」


Aちゃんはあからさまにショボーンとした。
少し良心がいたんで、今すぐにでも言いたかったけど、ここは我慢我慢。

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