酸化した舞台から飛び降ります。【A3!】

救世主さんの名前 ページ25

少し生々しい音が聞こえ、私は途端に怖くなり目を瞑った。


？｢ん、もう大丈夫｣


先輩…いや、救世主さんの声が聞こえて目を開けると私の腕を掴んでいる男の人以外はまぁ、うん。

……倒れていた。


？｢で？その腕を掴んでるおにーさんはこんな風になりてぇの？｣

｢ひっ…｣


怯えた様子で、私の腕を乱暴に離す男の人。


『いっ…た』

？｢大丈夫なわけ？｣

『…はい、ありがとうございます。
でも、自分で落とし前つけたいんですよね』


私はそう言い、腕を掴んでいた男の人の方へ歩み寄り絶対零度の目で見下した。


『ねぇ、おにいさん。』

｢っ…ひっ………｣


この人、一応ヤンキーなんだよね？
それにしては怯えすぎじゃない？


『ボクに触らないでよ。それと、ボクの前から消えてくれる…？』


ボクは演技をするように、声を低くしてそう言い放った。
後ろの救世主さんの視線を感じながらも男の人が逃げるのを横目で見た。


『…ありがとうございました』

？｢あー、うん。あれ？アンタって花学生じゃん｣

『気づいてなかったんですか？』

？｢全然気づかなかったわ｣

『そうなんですね』


まぁ、自然に会話が途切れるわけで……。


？｢…………｣

『…………』

『あ、そういえば名前を教えて貰ってもいいですか？』

？｢何、ナンパ？｣

『…は？』

？｢じょーだん、じょーだん｣

『冗談に聞こえなかったんですけど？』

？｢俺は摂津万里な。因みに三年だから｣

『あ、やっぱり三年生だったんですね』

万里｢俺の事はふつーに万里でいいわ。それに敬語もいらねえから｣

『…先輩ですよね？』

万里｢気にしたら負けだろ｣

『分かった。よろしく、万里』

万里｢アンタは？｣

『二年生の花園A』

万里｢あ、お前か！噂の二年！！｣

『…噂の二年？何それ？』

万里｢二年にすんげえ美人の可愛いやつがいるって学校中で噂になってんだよ。｣

『それで、なんで私ってなるの？』

万里｢お前しかいねえだろ。二年に美人で可愛いやつ｣

『…他にいるでしょ』

万里｢そうか？知らねえ｣

『まぁ、どうでもいいけど』

万里｢どうでもいいのかよっ！｣


万里はそう言い、大声を上げて笑う。
あれ？万里って案外………


『万里って案外顔が整ってたり？』

万里｢今更かっ！｣

『…万里って関西人？』

万里｢ちげぇわ！｣

『あれ？そうなんだ』

万里｢でも、まぁ……｣


万里はそう言い、私との距離を詰めてくる。


『なに？』

ガチャ要員になりました（二回目）→←予言は当たる

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す