妖精の尻尾の姫_3章【FAIRYTAIL】 (ページ7)

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S級クエスト① ページ7

マグノリアの街――
Aとグレイと別れた後、
ルーシィは契約している星霊の1体である
子犬座のニコラ(ﾌﾟﾙｰ)と運河沿いを歩いていた。

「ミストガンもラクサスも
　聞いた事ある名前だったなぁ…
　やっぱ妖精の尻尾(ﾌｪｱﾘｰﾃｲﾙ)って、
　凄いギルドよね!!」

「ププーン!」

「じょーちゃん、危ねーぞ!!」

運河を渡る小舟に乗っている男性の1人が、
運河に落下しそうな所を歩く
ルーシィに向かって言った。

だが、ルーシィには
その言葉が届いていなかった。

「大体妖精の尻尾(ﾌｪｱﾘｰﾃｲﾙ)内の
　力関係も分かってきたし…
　明日から仕事頑張ろー!!」

ルーシィが自身の家に
辿り着いて扉を開けると――

「おかえり!」

「おかー!」

「きゃぁぁあっ!!!!」

ルーシィのベッドの上で、
何故か筋トレをしているナツとハッピーがいた。

「汗くさーい!!」

「ふごっ!」

ルーシィは家に入って早々、
ナツのお腹に蹴りを入れた。

「筋トレなんか自分家でやりなさいよっ!!」

「何言ってんだ…?
　オレ達チームだろ!!
　ホラ、お前の分の!!!」

「ルーシィ、ピンク好きでしょ?」

ナツはそう言って、
ルーシィにピンク色の鉄アレイを差し出した。

「それ以前に、
　鉄アレイに興味ないですからっ!!!!」

「エルザやラクサスを倒すには、
　もっと力をつけねぇとな!!!!」

「あいさー!!」

「あたし関係ないし…
　てか、AもS級魔導士なのに
　ナツは倒したいって思わないの?」

ルーシィがそう言うと、
ナツとハッピーがドン引きした表情をした。

「何言ってんだ、ルーシィ…
　オレがAの事を倒せる訳ねぇだろ」

「あい。
　ルーシィってAの事を
　倒したい相手だって思ってたんだね…

　オイラは別に止めないけど、
　Aを倒そうとすると…
　ナツとグレイとエルザに
　ボコボコにされちゃうよ?」

「あたしがそんな事思う訳ないでしょ!!?
　2人とも早く帰ってよ!!」

「嫌だ!今日は修行でオールだ!!」

「誰か助けてぇぇっ!!!」

ナツは暫く筋トレを続けていたが、
突然筋トレをやめてルーシィの方を向いた。

「オレ、決めたんだ…」

「決めたって…何を?」

「S級クエスト行くぞ!ルーシィ!!」

ナツがそう言うと、
ハッピーはルーシィに
1枚のS級クエストの依頼書を見せびらかした。