デリオラ�� ページ25
「人の声したの…この辺りか」
「おおーん」
そこに現れたのは、
太い眉毛が特徴的な男性と
頭に犬の耳が生えた男性の2人だった。
「昼…眠い…」
「おおーん」
「お前、"月の雫(ﾑｰﾝﾄﾞﾘｯﾌﾟ)"浴びてね?
耳とかあるし」
「浴びてねえよっ!
飾りだよ!!分かれよ!!!」
「からかっただけだ、バカ」
「おおーん」
「"月の雫(ﾑｰﾝﾄﾞﾘｯﾌﾟ)"?
呪いの事かしら…」
2人の会話の中で出てきた単語に
ルーシィが首を傾げていると、
そこにもう1人の人物が現れた。
「ユウカさん、トビーさん。悲しい事ですわ」
「シェリー」
「おおーん」
「アンジェリカが
何者かの手によって
いたぶられました…」
「ネズミだよっ!!」
「ネズミじゃありません…
アンジェリカは、
闇の中を駆ける狩人なのです。そして、愛」
新たに現れたのは、
ピンクの髪をツインテールにして
ゴスロリ服で身を包んだ
"シェリー"と呼ばれる女性だった。
ちなみに、
"ユウカ"は太い眉毛の男性の事で、
"トビー"は犬耳を生やした男性の事だ。
「強烈にイタイ奴が出てきたわね」
「アイツ等、島のモンじゃねぇ…ニオイが違う」
「うん…それに呪われている感じがないよ。
あの耳の人はよく分かんないけど…」
「侵入者…か」
ユウカが小さく呟いた言葉に、
ナツとルーシィとハッピーはドキッとしていた。
「もうすぐお月様の光が集まるというのに…
何て悲しい事でしょう…」
シェリーはデリオラを見上げた後、
ユウカとトビーの方を向いた。
「"零帝様"のお耳に入る前に、
駆逐いたしましょう。
そう…お月様が姿を現す前に…」
「だな」
「おおーん」
「デリオラを見られたからには、
生かしては帰せません。
侵入者に永遠の眠り…つまり"愛"を」
「“死”だよっ!殺すんだよっ!!」
そんな会話をしながら
3人はその場から去っていくと、
A達はそれを見計らって
岩陰から姿を現した。
「何だよ!
とっ捕まえて、
いろいろ聞き出せば良かったんだ!!」
「まだよ。もう少し様子を見ましょ」
「なーんか、
ややこしい事になってきたなァ」
「何なんだろうね、アイツ等」
「くそ…
あいつ等、
デリオラを何のために
こんな所に持ってきやがった。
つーか、
どうやってデリオラの
封印場所を見つけたんだ…」
「封印場所?」
『デリオラは元々、
北の大陸の氷山に封印されていたの』
「えっ?」
困惑するルーシィにAが説明を始めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 57人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆき | 作成日時：2023年3月20日 14時
