裏切りの刃 ページ49
「A…!」
『グレイが言ってたドラゴン、
イグニールだと良いね』
「おう…」
ナツがAの事を
心配しながら返事をすると、
Aがナツの頭を優しく撫でた。
「A…」
『私の事は気にしないで…!
心配してくれてありがとう。
ねぇ、ナツ…帰って来たら、
話聞かせてくれる?』
「おう…!
A!待っててな!!」
『うん!いってらっしゃい!!』
ナツ達を笑顔で見送った後、
Aは真っ直ぐにグレイを見つめた。
『(グレイが帰って来てくれて安心したけど、
何から話したら良いんだろう…)』
久しぶりに再会したグレイに
Aは何から話そうか悩んでいると、
グレイが無言でAに近付いた。
『グレイ…?』
「…行くぞ」
『ちょっ…!グレイ!!』
グレイに右腕を引かれたAは、
そのままグレイとともにギルドを後にした。
昼下がり、東の森――
無言のまま何処かへ向かうグレイに、
Aは声を掛けた。
『グレイ、ずっと心配してたんだよ?
何も言わずに1人で行っちゃうから…』
「…悪ィ」
『さっき言ってた話に出てきた女性って、
この前グレイがレストランで
尋ねてた噂の人?』
「あぁ」
『そっか…
グレイの話を聞いたナツ達…喜んでたね。
その人から何か良い話が聞けると良いな…』
「A」
『グレイ?』
グレイはAの名前を呼んだ後、
Aを強く抱き締めた。
『どうしたの?
何か…様子が変だよ…?』
トンッ――
Aがそう言った瞬間、
グレイはAの頸に目掛けて
腕を振り落としたのだった。
力が入らず自力で立てない状態となったAは、
そのままグレイの胸に倒れ込んだ。
『グ…レイ…どう…して…』
意識が朦朧とする中、
Aは一瞬だけグレイの顔を見て
気絶したのだった。
「アイスメイク…」
グレイは造形魔法で氷の剣を造ると、
その矛先をAの背中に向けた。
「悪ィ…悪ィ、A…」
ザシュッ――
グレイが泣きそうな声でそう言った後、
その場で血飛沫が上がった。
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ゆき(プロフ) - マナさん» 膨大ではあるものの他のキャラ達の様に主人公の魔力も有限で、治癒魔法を使うたびに大量の魔力を使うため、連続して使うと魔力切れを起こしたりします。 (12月15日 22時) (
レス) id: 1bec50f28f (このIDを非表示/違反報告)
マナ - ゆきさん» この話の主人公は魔力が膨大なんでしょうか？？ (12月15日 16時) (レス) id: a0ba238726 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - ゆきさん» 主人公は魔力が膨大なんですか？ (12月15日 12時) (レス) id: a0ba238726 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - マナさん» マナさん初めまして！ネタバレになりそうな部分でしたらお答え出来ませんが何でしょうか？ (12月15日 10時) (レス) id: 1bec50f28f (このIDを非表示/違反報告)
マナ - こんにちは！グレイオチで教えてほしいのですが…大丈夫ですか？ (12月15日 6時) (レス) id: a0ba238726 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき | 作成日時：2023年12月15日 0時
