行方不明の相棒�� ページ46
時は戻り、現在――
Aはロキに話した後、
紅茶を一口飲んで溜息を吐いた。
「そんな事があったんだね…」
『うん…
その後私が聞いたら、
グレイは何でもないって言ってて…
でも次の日には
何もなかった様に振る舞っていたから、
そこまで気にしてなかったの』
Aはそう言うと、
悲しそうな表情をしながら俯いた。
『こんな事が一度もなかったから、
どうしたら良いのか分からなくて…
仕事に苦戦してるだけかもしれないし…
でも、今考えてみると…』
「グレイはその女性の所に、
いるかもしれない…って思ってるんだね?」
『うん、その可能性はあると思うんだよね…』
Aは身体を震わせながらも言葉を続けた。
『グレイはどんな時でも
私の隣にいてくれたけど、
今回で気付いちゃったんだ。
いつまでもグレイが、
私の隣にいてくれるとは
限らないんだって…』
「A…」
『でも…
グレイがこの先ずっと、
戻って来なかったとしても…
私はグレイが、
元気で幸せにいてくれたら
それで良いって思ってるよ』
「…ねぇ、A。
1つだけ断言出来る事があるよ」
『えっ…?』
ロキはそう言った後、
真剣な表情でAを見つめた。
「グレイはAと、
ずっと一緒にいたいって思ってる…
それは絶対に変わらないよ」
『どうしてロキはそう思うの…?』
「グレイにとってAは、
特別な存在だからさ。
Aにとってグレイは、
どんな存在なのかい?」
ロキが尋ねると、
Aは一切悩まずに答えた。
『私にとってグレイは、
兄弟子で、幼馴染で、相棒であり…
自分の命以上に大切で、
守りたい存在だよ』
「即答だね。
グレイがこれ聞いたら、
嬉しいだろうなぁ…
正直羨ましいよ」
『ロキ…』
「困らせてごめんね…
君の事はもう諦めてるから、
僕の言った事は気にしないで。
Aとグレイは
お互いの事を想い合ってるから、
心配しなくても大丈夫だよ」
『うん…ロキ、ありがとう』
「もしもグレイが、
Aの隣にいたくないとか言ったら、
その時は僕の所へおいで」
『あははっ…!考えとくね!!』
「やっぱりAは、
その可愛い笑顔の方が素敵だよ」
ロキは嬉しそうな表情をしながら、
Aの笑顔を見つめた。
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ゆき(プロフ) - マナさん» 膨大ではあるものの他のキャラ達の様に主人公の魔力も有限で、治癒魔法を使うたびに大量の魔力を使うため、連続して使うと魔力切れを起こしたりします。 (12月15日 22時) (
レス) id: 1bec50f28f (このIDを非表示/違反報告)
マナ - ゆきさん» この話の主人公は魔力が膨大なんでしょうか？？ (12月15日 16時) (レス) id: a0ba238726 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - ゆきさん» 主人公は魔力が膨大なんですか？ (12月15日 12時) (レス) id: a0ba238726 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - マナさん» マナさん初めまして！ネタバレになりそうな部分でしたらお答え出来ませんが何でしょうか？ (12月15日 10時) (レス) id: 1bec50f28f (このIDを非表示/違反報告)
マナ - こんにちは！グレイオチで教えてほしいのですが…大丈夫ですか？ (12月15日 6時) (レス) id: a0ba238726 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき | 作成日時：2023年12月15日 0時
