姫と鉄竜と迷子のネコ�� ページ42
フィオーレ王国北東
オークの街 南部――
他愛ない会話をしながら、
A、ガジル、レクターは
街の南側まで来ていた。
『レクターくんの特徴は
依頼書に書いてあったんだけど、
肝心の依頼主が誰なのか分からないのがね…』
「どうやって探すつもりだ?」
『うーん…
街の人に聞いてみるしか――「あーっ!!」』
Aとガジルが考えていると、
進行方向にいた1人の男の子が声を上げた。
「レクター!!」
「スティング君!!」
『依頼主はあの男の子だったんだね』
Aはレクターを地面に下ろすと、
レクターは男の子に向かって走り出した。
「スティング君っ…」
「レクター!!
無事で本当に良かった…」
相棒と再会出来た男の子は、
涙を流すレクターを抱き抱えて
Aとガジルの元へ向かった。
「アンタ達がレクターを…」
『今朝ギルドの依頼板(ﾘｸｴｽﾄﾎﾞｰﾄﾞ)に、
こっそり依頼書を貼り付けたでしょ?』
「アレ見てくれたんだ…
レクターを探してくれて、
本当にありがとう」
『ううん!気にしないで!!』
「じゃあ、せめて名前だけでも…」
『私はA!
で…こっちはガジルだよ!!』
「Aとガジル!?」
Aとガジルの名前を聞いた
スティングが目を見開いていると、
突然ガジルは2人に詰め寄った。
「お前等!!
喋るネコはソイツ以外に、
他にいねーのか!!?」
「ヒィィッ!」
「レクター以外の、
喋るネコなんて見た事ねぇよ」
スティングがそう言うと、
ガジルは分かりやすくガッカリした。
『ガジルって…実はネコ好き?』
「んな訳ねぇだろ!
オレは相棒ネコを探してんだ!!」
『相棒ネコ…
もしかしてガジルは、
相棒がいない事を気にしてるの?』
「他の奴には言うんじゃねぇぞ!!」
その言葉が図星だったガジルは、
Aに釘を刺したのだった。
『ふふっ、分かってるよ。
ガジルにも可愛い一面があるんだね…!!』
「茶化すんじゃねぇ!!」
Aは楽しそうに笑った後、
スティングの頭を優しく撫でながら口を開いた。
『今度は大切な相棒と、
離れ離れにならない様にね』
「あ、あぁ…」
『それじゃあ、
私達はもう行くね!』
「2人ともお元気で!」
「本当にありがとう。
Aさん、ガジルさん」
そうして
Aとガジルの仕事は、
無事に終わったのだった。
「Aさん…かぁ…
またいつか会いたいな」
スティングはそう言って
Aに撫でられた頭部に触れた後、
2人の背中を見送った。
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ゆき(プロフ) - マナさん» 膨大ではあるものの他のキャラ達の様に主人公の魔力も有限で、治癒魔法を使うたびに大量の魔力を使うため、連続して使うと魔力切れを起こしたりします。 (12月15日 22時) (
レス) id: 1bec50f28f (このIDを非表示/違反報告)
マナ - ゆきさん» この話の主人公は魔力が膨大なんでしょうか？？ (12月15日 16時) (レス) id: a0ba238726 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - ゆきさん» 主人公は魔力が膨大なんですか？ (12月15日 12時) (レス) id: a0ba238726 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - マナさん» マナさん初めまして！ネタバレになりそうな部分でしたらお答え出来ませんが何でしょうか？ (12月15日 10時) (レス) id: 1bec50f28f (このIDを非表示/違反報告)
マナ - こんにちは！グレイオチで教えてほしいのですが…大丈夫ですか？ (12月15日 6時) (レス) id: a0ba238726 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき | 作成日時：2023年12月15日 0時
