優しい嘘�� ページ32
時は戻り、現在――
ローバウルが語った事で、
幻のギルドが設立した経緯が明らかになった。
「…そして幻の仲間達を作り出した」
『化猫の宿(ｹｯﾄ•ｼｪﾙﾀｰ)は、
ウェンディのために作られた
ギルドだったんだ…』
「たった1人のためのギルド…」
「そんな話聞きたくない!
バスクもナオキも消えないで!!」
ウェンディは何も聞きたくないという様に、
涙を流しながら耳を塞いでいた。
「ウェンディ、シャルル…
もうお前達に偽りの仲間はいらない」
ローバウルはそう言うと、
ウェンディとシャルルの背後を
ゆっくりと指差した。
「本当の仲間がいるではないか」
ローバウルが指差した先には、
A達…連合軍のメンバー達がいた。
「お前達の未来は始まったばかりだ」
そう呟いたローバウルの身体は、
ほとんど消えかかっていた。
「マスター!!」
消えゆくローバウルに、
ウェンディは腕を伸ばして駆け寄るが――
「皆さん、本当にありがとう。
ウェンディとシャルルを頼みます」
ウェンディの伸ばした手は、
ローバウルには届かなかった。
ローバウルが粒子となって消えたと同時に、
ウェンディとシャルルに刻まれた紋章が
ゆっくりと消えていった。
「マスタァー!!!!」
その場には残された
ウェンディの悲痛な叫びが響き、
そのすぐ側にいるシャルルは
必死に涙を堪えていた。
「!!」
すると、
そんなウェンディに
Aが歩み寄った。
『辛いよね、大好きな人と別れちゃうのは。
実は私も…同じ経験をした事があるの』
背後から優しく抱き締めるAは、
ウルを亡くした時の頃を思い出して泣いていた。
『でもね…
仲間がいれば、
その苦しみや悲しみは半分になるんだよ。
だから――』
Aはそこまで言って振り返ると、
視線の先にいるエルザが涙を流しながら
同意するかの様に大きく頷いていた。
『おいで、妖精の尻尾(ﾌｪｱﾘｰﾃｲﾙ)へ』
Aがそう言った後、
ウェンディはコクリ、と頷いたのだった。
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ゆき(プロフ) - マナさん» 膨大ではあるものの他のキャラ達の様に主人公の魔力も有限で、治癒魔法を使うたびに大量の魔力を使うため、連続して使うと魔力切れを起こしたりします。 (12月15日 22時) (
レス) id: 1bec50f28f (このIDを非表示/違反報告)
マナ - ゆきさん» この話の主人公は魔力が膨大なんでしょうか？？ (12月15日 16時) (レス) id: a0ba238726 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - ゆきさん» 主人公は魔力が膨大なんですか？ (12月15日 12時) (レス) id: a0ba238726 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - マナさん» マナさん初めまして！ネタバレになりそうな部分でしたらお答え出来ませんが何でしょうか？ (12月15日 10時) (レス) id: 1bec50f28f (このIDを非表示/違反報告)
マナ - こんにちは！グレイオチで教えてほしいのですが…大丈夫ですか？ (12月15日 6時) (レス) id: a0ba238726 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき | 作成日時：2023年12月15日 0時
