私がついている�� ページ22
「私が金に執着していたのは、
弟を探すためでも
あったのデス」
『そうだったんですね…』
「それで、弟の名を教えてくれ」
ジュラが弟の名前を尋ねると、
リチャードはそれに答えた。
「名前は"ウォーリー"。
ウォーリー・ブキャナン」
「ウォーリー!!?」
『それって…!!』
リチャードの弟の名前を聞いた瞬間、
A達は楽園の塔の一件で出会った
ウォーリーの姿が脳裏に浮かんだ。
「その男なら知っている」
「何と!!?」
「!!!」
「私の友だ。
今は元気に大陸中を旅している」
エルザが優しい笑みを浮かべながら頷くと、
リチャードの目から涙が溢れた。
「グズ…ズズズ…
これが光を信じる者にだけに、
与えられた奇跡というものデスか。
ありがとう、ありがとう…ありがとう!!!」
弟の行方を知れたリチャードは、
行方を教えてくれたエルザと
弟を探そうとしてくれた
ジュラに感謝の言葉を述べた後、
評議員に連行されて行ったのだった。
「何か可哀想だね」
「あい」
「仕方ねぇさ」
『いつかまた、
ウォーリーに会えると良いね』
その大きな後ろ姿を見送りながら、
ルーシィ、ハッピー、グレイ、Aは呟いた。
「もう良いだろ!
術式を解いてくれ!!もらすぞ!!!」
「いえ…私達の本当の目的は、
六魔将軍(ｵﾗｼｵﾝｾｲｽ)ごときじゃありません」
「へ?」
ラハールはそう言うと、
とある人物を指差したのだった。
「評議院への潜入…破壊、
そしてエーテリオンの投下。
もっととんでもない大悪党が、
そこにいるでしょう」
ラハールが指差す人物を見た瞬間、
A、エルザ、ウェンディは目を見開いた。
「貴様だジェラール!来い!!
抵抗する場合は抹殺の許可も降りている!!!」
ラハールの真の目的――
それは楽園の塔の一件で大罪を犯した
ジェラールの捕縛だった。
「そんな…!!」
「ちょっと待てよ!!」
「その男は危険だ。
二度とこの世界に放ってはいけない…
ジェラール・フェルナンデス。
連邦反逆罪で貴様を逮捕する」
その言葉を聞いたエルザは、
悲しそうな表情を浮かべていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 57人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆき(プロフ) - マナさん» 膨大ではあるものの他のキャラ達の様に主人公の魔力も有限で、治癒魔法を使うたびに大量の魔力を使うため、連続して使うと魔力切れを起こしたりします。 (12月15日 22時) (
レス) id: 1bec50f28f (このIDを非表示/違反報告)
マナ - ゆきさん» この話の主人公は魔力が膨大なんでしょうか？？ (12月15日 16時) (レス) id: a0ba238726 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - ゆきさん» 主人公は魔力が膨大なんですか？ (12月15日 12時) (レス) id: a0ba238726 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - マナさん» マナさん初めまして！ネタバレになりそうな部分でしたらお答え出来ませんが何でしょうか？ (12月15日 10時) (レス) id: 1bec50f28f (このIDを非表示/違反報告)
マナ - こんにちは！グレイオチで教えてほしいのですが…大丈夫ですか？ (12月15日 6時) (レス) id: a0ba238726 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆき | 作成日時：2023年12月15日 0時
