修羅場 ページ19
「Aさん!!」
『うわぁっ!』
がばっ――
ナツとAが地面に降ろされた瞬間、
ウェンディは涙を流しながら
Aに抱き付いた。
「Aさん!ありがとう!!
ギルドを守ってくれて…」
『ウェンディもよく頑張ったね』
Aがそう言って頭を優しく撫でると、
ウェンディは可愛らしい笑顔を浮かべていた。
「ナツさんも!
本当に約束を守ってくれた…!!」
『約束?』
「まぁ…ちょっとな。
ウェンディ、今度は元気にハイタッチだ!!」
「はい!!」
パァァン――
そうしてナツ、A、ウェンディは、
元気よくハイタッチをしたのだった。
グレイが安堵した様子でその光景を見ていると、
その視線に気付いたAが振り返った。
『グレイ!無事で良かった!!』
「こんなにボロボロになるまで戦いやがって…」
Aがグレイに駆け寄った瞬間、
グレイはAを強く抱き締めたのだった。
『グレイ…?』
「ったく、いつも心配かけさせやがって…
怪我は…あちこちしてるみてーだし、
後でちゃんと手当てするからな」
『はーい…グレイもお疲れ様』
「Aもな」
『あ、そうだ…』
Aはそう言って
グレイの腕の中から離れた後、
胸元のネックレスを外してグレイに渡した。
『ネックレス返すね。
これを身に付けている時、
何だかずっと側にグレイが
いてくれてるみたいで心強かったよ!!』
「そ、そうか…」
Aの言葉に頬を真っ赤にしていたが、
グレイはすぐに真剣な表情になった。
「A…あのよ…」
『どうかした?』
「その…ずっと前から、
Aに言おうと思ってた事があってよ…
オレ…Aの事が――「Aー!」」
グレイが一世一代の告白をしようとした時、
Aを呼ぶナツの声に遮られてしまった。
『ナツ、どうしたの?』
「Aの事を呼んでみただけだ!」
ナツはそう言うと、
Aを背後から抱き締めた。
するとその時、
ナツとグレイの目が合って
互いに睨み合いを始めたのだった。
「(抜けがけさせねぇよ!変態氷野郎!!)」
「(ワザと邪魔すんじゃねぇよ!炎野郎!!)」
「うわぁ…
アレが修羅場ってやつかしら…」
「あい」
『グレイ、さっきの話なんだけど…』
「いや…また今度話す…」
『うん…』
結局グレイの告白は、
先延ばしとなってしまった。
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ゆき(プロフ) - マナさん» 膨大ではあるものの他のキャラ達の様に主人公の魔力も有限で、治癒魔法を使うたびに大量の魔力を使うため、連続して使うと魔力切れを起こしたりします。 (12月15日 22時) (
レス) id: 1bec50f28f (このIDを非表示/違反報告)
マナ - ゆきさん» この話の主人公は魔力が膨大なんでしょうか？？ (12月15日 16時) (レス) id: a0ba238726 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - ゆきさん» 主人公は魔力が膨大なんですか？ (12月15日 12時) (レス) id: a0ba238726 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - マナさん» マナさん初めまして！ネタバレになりそうな部分でしたらお答え出来ませんが何でしょうか？ (12月15日 10時) (レス) id: 1bec50f28f (このIDを非表示/違反報告)
マナ - こんにちは！グレイオチで教えてほしいのですが…大丈夫ですか？ (12月15日 6時) (レス) id: a0ba238726 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき | 作成日時：2023年12月15日 0時
