覚醒�� ページ11
作戦決行まで残り僅かとなり、
連合軍のメンバー達は
それぞれ動き始めたのだった。
2番魔水晶(ﾗｸﾘﾏ)では――
「時間だ!みんな頼むぜ!!」
グレイは造形魔法の構えを取って、
作戦決行の時を待っていた。
3番魔水晶(ﾗｸﾘﾏ)では――
「開け!金牛宮の扉、タウロス!!」
ルーシィの姿に変身したジェミニが鍵を構え、
作戦決行の時を待っていた。
4番魔水晶(ﾗｸﾘﾏ)では――
「ぬおおおおおっ!力の香り(ﾊﾟﾙﾌｧﾑ)全開〜!!」
一夜が自身の手に持つ
試験管の栓を抜いて香りを嗅いだ後、
身体をムキムキに変化させた状態で
作戦決行の時を待っていた。
5番魔水晶(ﾗｸﾘﾏ)では――
「ナツ、A」
エルザは換装によって
自身の右手に1本の剣を出現させた後、
作戦決行の時を待っていた。
6番魔水晶(ﾗｸﾘﾏ)では――
「本当に出来るの?ウェンディ」
「これは私がやらなきゃいけない事なんだ」
ウェンディは魔水晶(ﾗｸﾘﾏ)の前に立った後、
ジェラールと交わした会話を思い出していた。
数分前 6番魔水晶(ﾗｸﾘﾏ)付近――
ウェンディはジェラールの異変に気付くと、
ジェラールの側に駆け寄って声をかけた。
「ジェラール、具合悪いの?」
「いや…君は確か治癒の魔法が使えたな?
ゼロと戦う事になるナツとAの
魔力を回復出来るか?」
「それが…」
「何バカな事言ってんの!
今日だけで何回治癒魔法を
使ったと思ってるのよ!!
これ以上は無理!
元々この子は…「そうか」」
治癒魔法を使用した際に、
かなりの魔力が消耗する事を
知っているシャルルが猛反対するが、
ジェラールはそれを途中で遮った。
「ならば2人の回復はオレがやろう」
「えっ?」
「思い出したんだ。
ナツという男とAという女の
底知れぬ力…希望の力を」
そう言ったジェラールは、
優しげな笑みを浮かべていた。
「君はオレの代わりに、
6番魔水晶(ﾗｸﾘﾏ)を破壊してくれ」
「でも…私…」
その言葉を聞いたジェラールは、
しゃがんでウェンディと目線を合わせた。
「君になら出来る。
滅竜魔法は本来、
ドラゴンと戦うための魔法…
圧倒的な攻撃魔法なんだ」
ジェラールはそこまで言うと、
ウェンディの抱える不安を取り除くかの様に
優しげな笑みを浮かべた。
「空気…いや…空…"天"を喰え。
君にもドラゴンの力が眠っている」
時は戻り、現在――
「天竜の咆哮…」
ウェンディは頬を大きく膨らませて、
作戦決行の時を待っていた。
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ゆき(プロフ) - マナさん» 膨大ではあるものの他のキャラ達の様に主人公の魔力も有限で、治癒魔法を使うたびに大量の魔力を使うため、連続して使うと魔力切れを起こしたりします。 (12月15日 22時) (
レス) id: 1bec50f28f (このIDを非表示/違反報告)
マナ - ゆきさん» この話の主人公は魔力が膨大なんでしょうか？？ (12月15日 16時) (レス) id: a0ba238726 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - ゆきさん» 主人公は魔力が膨大なんですか？ (12月15日 12時) (レス) id: a0ba238726 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - マナさん» マナさん初めまして！ネタバレになりそうな部分でしたらお答え出来ませんが何でしょうか？ (12月15日 10時) (レス) id: 1bec50f28f (このIDを非表示/違反報告)
マナ - こんにちは！グレイオチで教えてほしいのですが…大丈夫ですか？ (12月15日 6時) (レス) id: a0ba238726 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき | 作成日時：2023年12月15日 0時
