妖精の尻尾の姫_11章【FAIRYTAIL】 (ページ49)

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13対6⑤ ページ49

「何はともあれ作戦開始だ。
　我々も行くとしよう」

「その前にジュラさん。
　かの聖十大魔道の1人と聞いていますが…
　その実力はマスターマカロフにも
　匹敵するので?」

「滅相もない!
　聖十の称号は評議会が決めるもの。
　ワシなどは末席…

　同じ称号を持っていても、
　マスターマカロフと比べられたら
　天と地ほどの差があるよ」

「ほう、それを聞いて安心しました。
　マカロフと同じ強さだったら、
　どうしようと思いまして…」

一夜がそう言った瞬間、
ツンとした臭いがジュラを覆った。

「な…何だ、この臭いは…!?」

「相手の戦意を消失させる
　魔法の香り(ﾊﾟﾙﾌｧﾑ)…だってさ」

「ぐほっ!!」

すると一夜は、
ジュラの腹部に目掛けて
ナイフを深く突き刺したのだった。

「ふう」

「戻ったー」

ポンッ――
一夜は音を立てて、
ぬいぐるみの様な
2体の生物に姿を変えた。

「一夜って奴、エッロい事しか考えてないよ」

「考えてないね!ダメな大人だね!!」

「はいはい!文句言わない」

「「ピーリピーリ」」

するとそこに、
1人の女性が現れたのだった。

「こ…これは…」

「あー…あのキタナイ男ねぇ…
　コピーさせてもらったゾ。
　お陰でアナタ達の作戦は全部分かったゾ」

「僕達、コピーした人の」

「考えまで分かるんだー」

そこに現れたのは、
連合軍が倒そうとしている
六魔将軍(ｵﾗｼｵﾝｾｲｽ)の1人である
エンジェルだった。

「なっ…」

「は～い♡
　まずは2人しとめたゾ」

「無念…」

腹部を刺されたジュラはその場に倒れ、
意識を手放したのだった。

「邪魔はさせないゾ、光の子達。
　邪魔する子は天使(ｴﾝｼﾞｪﾙ)が裁くゾ」