妖精の尻尾の姫_11章【FAIRYTAIL】 (ページ47)

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13対6③ ページ47

「毒蛇を使う魔導士、"コブラ"」

「悪そうなツラしてんなー!
　このツリ目野郎!!」

「お前も似た様なモンじゃねぇか!!」

顔写真を見たナツの発言に、
グレイは思わずツッコミを入れた。
　
「その名からして、
　スピード系の魔法を
　使うと思われる、"レーサー"」

「ほぉ…
　何だって良いが、
　気にくわねぇツラだ」

「同感だな」

顔写真を見たグレイがそう言うと、
リオンもそれに同意した。
　
「大金を積めば、
　1人でも軍の一部隊を
　全滅させられる魔導士、
　天眼の"ホットアイ"」

「お金のため?」

「下劣な…」

シェリーが疑問を浮かべている中、
隣にいたジュラは怒りを含んだ声でそう言った。
　
「心を覗けるという女、"エンジェル"」

「何か、本能的に苦手かも…
　こういうタイプ…」

ルーシィは顔写真を見つめながら、
嫌そうな表情を浮かべていた。

「この男は情報は少ないのだが、
　"ミッドナイト"と呼ばれている」

「真夜中…?妙な名前だな」

エルザはその人物の名前を聞いた瞬間、
不審そうな表情を浮かべていた。

「そして奴等の司令塔、"ブレイン"」

『この人が六魔将軍(ｵﾗｼｵﾝｾｲｽ)のリーダー…』

顔写真を見つめながら小さく呟くと、
Aは神妙な面持ちになった。

「それぞれがたった1人で、
　ギルドの1つくらいは潰せる程の魔力を持つ。
　我々は数的有利を利用するんだ」

「あ、あの…
　あたしは頭数に
　入れないで欲しいんだけど…」

「私も戦うのは苦手です」

「ウェンディ!弱音吐かないの!!」

「安心したまえ。
　我々の作戦は戦闘だけにあらず…
　奴等の拠点を見つけてくれれば良い」

「拠点?」

弱音を吐くウェンディをシャルルが叱責する中、
一夜の発言にリオンが疑問を浮かべていた。

「今はまだ奴等を捕捉していないが、
　樹海には奴等の仮設拠点があると推測される」

「もし可能なら、
　奴等全員をその拠点に集めて欲しい」

「どうやって?」

『術式みたいに、
　対象者を出られない様にするとか…?』

「殴ってに決まってんだろ!!」

「結局戦うんじゃない」

「集めてどうするのだ?」

エルザが問いかけると、
一夜は天井を指差したのだった。