妖精の尻尾の姫_11章【FAIRYTAIL】 (ページ46)

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13対6② ページ46

「あの娘…
　何という香り(ﾊﾟﾙﾌｧﾑ)だ…
　ただ者ではないな」

「気付いたか、一夜殿。
　あれはワシ等とは何か違う魔力だ…
　エルザ殿とA殿も気付いている様だが」

「さ…流石」

そんな中、
連合軍のメンバーの中でも
名の知れた実力者である4人は、
ウェンディから漂う魔力を感じ取っていた。

「オレンジジュースで良いかな」

「おしぼりをどうぞ」

「あの…えーと…」

「何なの!このオスども!!」

「ウェンディ…」

『うーん…』

トライメンズのもてなしに
困惑しているウェンディを見つめながら、
Aとナツは何かを考えていたのだった。

「どうした?」

「何処かで聞いた事ある様な…ない様な…」

『ナツも?
　私もそんな気がするんだけど、
　思い出せないんだよね…』

「記憶をなくす前に、
　会ったとかじゃねぇの?」

『そうなのかな…?』

「うーむ…思い出してくれねぇか?」

「知るかっ!!」

Aがそんな会話を繰り広げていると、
ウェンディがこちらを向いて微笑んだのだった。

「さて…全員揃った様なので、
　私の方から作戦の説明をしよう。
　…とその前にトイレの香り(ﾊﾟﾙﾌｧﾑ)を」

「オイ」

「そこは香り(ﾊﾟﾙﾌｧﾑ)って付けるな…」

それから、数分後――
トイレから戻った一夜は、
今回の作戦の説明を始めたのだった。

「ここから北に行くと、
　ワース樹海が広がっている。
　古代人達はその樹海のある
　強大な魔法を封印した。
　その名は…"ニルヴァーナ"」

「ニルヴァーナ?」

「聞かぬ魔法だ」
　
「ジュラ様は?」
　
「いや、知らんな」

「Aとエルザもか?」

「あぁ」

『初めて聞いたよ』

「知ってる?てか魚いる?」

「結構」

誰1人としてピンと来ていない状況の中、
トライメンズと一夜が口を開いた。

「古代人達が封印する程の
　破壊魔法という事だけは分かっているが」

「どんな魔法かは分かってないんだ」

「六魔将軍(ｵﾗｼｵﾝｾｲｽ)が樹海に集結したのは、
　きっとニルヴァーナを手に入れるためなんだ」

「我々はそれを阻止するため、
　六魔将軍(ｵﾗｼｵﾝｾｲｽ)を討つ!!」

「こっちは13人、敵は6人。
　だけど侮っちゃいけない…
　この6人がまたとんでもなく強いんだ」

ヒビキはそう言って自身の魔法を使い、
六魔将軍(ｵﾗｼｵﾝｾｲｽ)の顔写真を
空中に映し出したのだった。