妖精の尻尾の姫_11章【FAIRYTAIL】 (ページ45)

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13対6① ページ45

「これで全てのギルドが揃った」

「話進めるのかよっ!!」

全く動じず話を進めるジュラに、
思わずグレイはツッコミを入れた。

「この大がかりな討伐作戦に、
　こんなお子様1人をよこすなんて…
　化猫の宿(ｹｯﾄ･ｼｪﾙﾀｰ)は、
　どういうおつもりですの?」

「あら、1人じゃないわよ。
　ケバいお姉さん」

するとそこに現れたのは、
ハッピーと同族と思われる
二足歩行の白いネコだった。

「シャルル、ついて来たの!?」

「当然よ。
　あなた1人じゃ、
　不安でしょうがないもの」
　
「「「ネコ!!」」」

突然現れたシャルルにトライメンズは驚愕し、
ハッピーは目をハートにしていた。

自身に視線を向けたシャルルに
ハッピーはドキドキしながら見つめ返したが、
シャルルはすぐに視線を外して
顔を背けたのだった。

「ねぇ、ルーシィ。
　あのコにオイラの魚あげてきて」

「きっかけは自分で作らなきゃダメよ」

「あ、あの…
　私…戦闘は全然出来ませんけど…
　みなさんの役に立つ
　サポートの魔法をいっぱい使えます…
　だから仲間外れにしないでください～」

「そんな弱気だから舐められるの!アンタは」

ウェンディは随分気弱な性格の様で
今にでも泣き出しそうな声を上げており、
それをシャルルが叱責していた。

「ご、ごめん…」

「だからすぐ謝らない!」

『ごめんね。
　ちょっと驚いたけど、
　そんなつもりはないよ。
　宜しくね!ウェンディ!!シャルル!!』

「うわわ…Aさんだ…
　本物だよ!シャルル!!」
　
「雑誌で見るより良い女ね」
　
気さくに話しかけながら
Aが手を差し伸べると、
ウェンディは目を輝かせながら
その手を取ったのだった。

『(ウェンディの魔力、
　ナツとガジルと同じ感じがする…
　もしかして…)』

「オ…オイラの事知ってる?
　ネコマンダーのハッピー!!」

Aが考えている中
ハッピーがシャルルに問いかけていたが、
シャルルはそっぽを向いていた。

「照れてる…可愛い～」

「相手にされてない様にも見えるけど」

「あの娘達、将来美人になるぞ」

「今でも十分可愛いよ」

「さ…お嬢さん、こちらへ…」

「えっ…あの…」

トライメンズはウェンディをもてなすために、
壁の方にある大きなソファへと案内した。