妖精の尻尾の姫_11章【FAIRYTAIL】 (ページ43)

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連合軍、集結!④ ページ43

「こりゃあ、
　随分ご丁寧なあいさつだな」

『この声…』

「まさか…」

Aとグレイはそう呟くと、
聞き覚えのある声がした方に顔を向けた。

「貴様等は蛇姫の鱗(ﾗﾐｱｽｹｲﾙ)上等か?」

「リオン!?」

「グレイ!?」

「お前…ギルドに入ったのか…」

『リオン!久しぶり!!』

リオンとの突然の再会に
グレイとナツは驚愕していたが、
Aは嬉しそうにしていた。

「フン」

「メェーン」

するとリオンは、
掴んでいた一夜をグレイ達の方に投げて
Aに近付いたのだった。

「きゃっ」

「何しやがる!!」

「先にやったのはそっちだろ?
　それよりも…」

リオンはそう言うと、
Aを優しく抱き締めたのだった。

「ガルナ島で再会した時より、
　もっと可愛くなったな」

『あ、ありがとう…
　リオンは少し雰囲気変わった?
　ガルナ島にいた時より、
　こっちの方がカッコ良いよ』

Aはそう言って微笑むと、
リオンを抱き締め返した。

「覚えているか?
　今度会う時までに、
　Aに相応しい男に
　必ずなるとオレは誓った…

　今回の件が片付いた後、
　Aに伝えたい事があるんだ」
　
そう言ったリオンは、
自身の顔をAに近付けたのだった。

「A…」

『リ…リオン!?』

唇が触れそうな距離に顔を真っ赤にしながら、
Aはリオンの事を見つめていた。

「顔を赤くして…
　Aは本当に可愛いな…」

「おい、リオン。
　良い加減Aから離れろ」

するとそこに、
苛立っているグレイがやって来て
無理矢理Aを引き寄せたのだった。

「久しぶりにAと再会したんだ。
　お前は妬まずに見ているだけでいろ」

「見てるだけにはいかねぇだろ」

「つーか、うちの大将に何しやがる!!」

「酷いや!!」

「男は全員帰ってくれないかな?」

「あら…女性もいますのよ」

するとその時、
絨毯がひとりでに動いたのだった。

「人形撃、絨毯人形(ｶｰﾍﾟｯﾄﾄﾞｰﾙ)!!」

「あたしィ!?てか…この魔法…」

ルーシィはその魔法に見覚えがあった。

「うふふ、私を忘れたとは言わせませんわ。
　そして過去の私は忘れてちょうだい」

「どっちよ!!」

「私は愛のために生まれ変わったの」

そこにいたのは、
かつてリオンが零帝として活動していた際に
手下の1人として仕えていたシェリーだった。