妖精の尻尾の姫_11章【FAIRYTAIL】 (ページ41)

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連合軍、集結!② ページ41

「我ら、
　青い天馬(ﾌﾞﾙｰﾍﾟｶﾞｻｽ)より
　選出されしトライメンズ」

誰かがそう言った後、
3人は自己紹介を始めたのだった。

「白夜のヒビキ」

「聖夜のイヴ」

「空夜のレン」

「カ、カッコ良い…!!」

突然現れた3人の美男子に、
ルーシィは思わず見惚れていた。

「しまった!服着るの忘れた!!」

「うぷ…」

「こっちはダメだぁ」

それに比べて
グレイは服を脱いでいた事に慌てており、
ナツは未だにグロッキー状態だった。

「初めまして、妖精女王(ﾃｨﾀｰﾆｱ)」

「さぁ…こちらへ」

「やぁ、Aちゃん」

『ヒビキくん!』

イヴとレンはエルザに声をかけて
壁の方にある大きなソファへと案内し、
ヒビキは優しげな笑みを浮かべたまま
Aに近付いたのだった。

『会うのはこの間の撮影ぶりかな?
　ヒビキくんもいてくれるなら心強いよ!!』

「買い被り過ぎだよ。
　でも…そう言ってくれるのは嬉しいな」

「何だアイツ…」

Aに絡むヒビキに対して、
グレイは苛立ちを隠しきれていなかった。

「あんた知らないの?
　あの2人は週刊ソーサラーの、
　最もお似合いな男女ペアランキングで
　いつも1位なのよ」

「くだらねぇランキングだな」

グレイは冷ややかに告げると、
Aと楽しげに話すヒビキを睨んだ。

「今回はよろしく頼む」

「可愛い!
　その表情が素敵だよ。
　僕…ずっと憧れてたんだぁ」

「そ、そうか…」

「さぁ…お前も座れよ。
　つーかお前、可愛すぎるだろ」

「うわぁ」

「Aちゃんもおいで」

『う、うん…』

いつの間にかルーシィも
ソファへ連れて行かれており、
Aはヒビキのエスコートによって、
ルーシィ達がいるソファに来たのだった。

「あの人がAちゃんが言ってた、
　相棒のグレイくんかな?」

『うん、そうだけど…』

「そっか…
　なら僕達の仲良い所を、
　見せつけちゃおうか」

そう言ったヒビキは
Aの顎を持ち上げた後、
互いの鼻先が触れるほどに
顔を近付けたのだった。

「Aちゃんの瞳はとても綺麗だね。
　ずっと見つめ合ってたら、
　恋に落ちそうだよ」

『恋!?』

「ふふ、顔真っ赤だね…可愛い」

「テメェ…わざとだろ」

「さぁ?どうだろうね」

ヒビキの行動によって
顔を赤くしたAの姿を見た途端、
怒りに満ちたグレイがヒビキに詰め寄った。

「君達、その辺にしておきたまえ」

しかしそれは、
とある男性の声によって
阻止されたのだった。