妖精の尻尾の姫_11章【FAIRYTAIL】 (ページ40)

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連合軍、集結!① ページ40

馬車の中――
連合軍の集合場所に向かう
馬車に乗っているルーシィは、
頭を抱えていた。

「ていうか、
　何でこんな作戦に
　あたしが参加する事になったのー!?」

「オレだってめんどくせーんだ。
　ぶーぶー言うな」

「ぶーっ!」

「マスターの人選だ。
　私達はその期待に
　応えるべきじゃないのか?」

『おじいちゃんが
　私達を信じて送り出したんだから、
　一緒に頑張ろう!!』

不満げなルーシィと
面倒くさそうなグレイに対し、
Aとエルザは前向きだった。
　
「でもAは
　魔力回復したばかりなのに、
　よくこんな恐ろしい仕事を受けたわね」

『病み上がりでも、
　アカリファで戦えてたからね。
　それにナツ達もいるから大丈夫だよ!!』

「それが1番不安なのよ。
　絶対ナツは1人で突っ走っちゃうから」

『あはは…』

Aに膝枕されながら
乗り物酔いに苦しむナツの姿を見て、
ルーシィは深い溜息を吐いたのだった。

「バトルならガジルやジュビアがいるじゃない」

「2人とも、別の仕事入っちゃったからね」

「てか…まだ…着かねー…のか…」

「結局いつものメンバーなのよねー」

「その方が良いだろう?
　今日は他のギルドとの初の合同作戦。
　まずは同ギルド内の連携が
　とれている事が大切だ」

『あっ!集合場所が見えてきたよ!!』

そんな会話をしている間に、
集合場所である屋敷に到着したのだった。

ワース樹海付近屋敷内――
集合場所である青い天馬(ﾌﾞﾙｰﾍﾟｶﾞｻｽ)の
マスターボブの別荘に着いたA達は、
辺りを見渡しながら屋敷に入った。
　
『ボブさんって、
　こんな別荘を持ってたんだ!!』

「趣味悪い所ね」

「ま…まだ着かねぇのか…」

「着いてるよナツ…」

既に馬車から降りていたが、
ナツは未だにグロッキー状態だった。

『でも他のギルドからは、
　どんな人達が来るのかな?
　この機会に仲良くなれたら良いなぁ』
　
「Aなら、
　どんな奴とも仲良くなれるさ」

「オレは別に、
　仲良くならなくても
　良いと思うけどな」

「あんたはAが、
　男の子と仲良くなるのが
　嫌なだけでしょ?」

するとその時、
建物の照明が消えて
ホールの中央にスポットライトが当たった。

「妖精の尻尾(ﾌｪｱﾘｰﾃｲﾙ)のみなさん。
　お待ちしておりました」

スポットライトを浴びた事により、
3人の影が浮かび上がったのだった。