妖精の尻尾の姫_11章【FAIRYTAIL】 (ページ38)

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闇を討つ光② ページ38

「マスター、
　一体…どういう事ですか?」

『私達が六魔将軍(ｵﾗｼｵﾝｾｲｽ)を討つって…』

ギルド内がザワつく中、
ギルドのメンバー達を代表して
エルザとAが問いかけたのだった。

「先日の定例会で、
　何やら六魔将軍(ｵﾗｼｵﾝｾｲｽ)が
　動きを見せてる事が議題に上がった。

　無視は出来んという事になり、
　何処かのギルドが奴等を
　叩く事になったのじゃ」

『その役目を、
　妖精の尻尾(ﾌｪｱﾘｰﾃｲﾙ)が?』

「また貧乏くじ引いたな、じーさん」

Aとグレイがそう言うと、
マカロフは否定するかの様に首を横に振った。

「今回ばかりは敵が強大過ぎる。
　ワシらだけで戦をしては、
　後々バラム同盟にここだけが狙われてしまう。
　そこでじゃ…我々は連合を組む事になった」

≪連合!!?≫

マカロフの言葉に、
その場にいた全員が驚愕していた。

「妖精の尻尾(ﾌｪｱﾘｰﾃｲﾙ)、
　青い天馬(ﾌﾞﾙｰﾍﾟｶﾞｻｽ)、
　蛇姫の鱗(ﾗﾐｱｽｹｲﾙ)、
　そして…化猫の宿(ｹｯﾄ･ｼｪﾙﾀｰ)。

　4つのギルドが各々メンバーを選出し、
　力を合わせて奴等を討つ」

「何だよそりゃ…」

『化猫の宿(ｹｯﾄ･ｼｪﾙﾀｰ)?
　私は初めて聞くけど…
　グレイは知ってた?』

「いや、オレも知らねぇギルドだ」

「オレ達だけで十分だろっ!
　てか、オレ1人で十分だ!!」

「マスターは後々の事を考えてだな」

「てか…ちょっと待ってよ…
　相手はたった6人なんでしょ?
　何者なのよ、そいつら…」

ルーシィはそう呟くと、
震える自身の身体を抱き締めていた。

「妖精の尻尾(ﾌｪｱﾘｰﾃｲﾙ)からは、
　5人…いや、6人を出す。

　A、ナツ、グレイ、
　エルザ、ルーシィ、ハッピーの6人じゃ。
　異論はないな?」

「異議あーりっ!!」

「…何じゃ、ナツ」

マカロフは深い溜息を吐いた後、
ナツの異議を聞き始めたのだった。

「オレ1人で十分だっ!!」

「ハァ…ナツ、
　ワシの話を聞いておったのか?」

「六魔将軍(ｵﾗｼｵﾝｾｲｽ)の
　奴等を倒せば良いんだろ!?
　なら、オレ1人で十分だっ!!」

「話を聞いておったのに、
　何故その様な結論になるんじゃ…」

「だから、
　そうじゃないと
　先程から言ってるだろう!
　マスターはな…」

『ストーップ!
　ナツもエルザも一旦落ち着こう?』

「「A!!」」

するとその時、
ヒートアップするナツとエルザの間に
Aが無理矢理割って入ったのだった。