妖精の尻尾の姫_11章【FAIRYTAIL】 (ページ37)

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闇を討つ光① ページ37

妖精の尻尾(ﾌｪｱﾘｰﾃｲﾙ)
ギルド内――

「何コレ?」

ルーシィがギルドに来ると、
空中に大きな図が書かれていた。

『闇ギルドの組織図を書いてみたの』

「どうしてまた?」

「近頃、動きが活性化してるみたいだからね。
　ギルド同士の連携を
　強固にしないといけないのよ」

「この大きい括りは何だよ?」

「ジュビア、知ってますよ。
　闇ギルド最大勢力…"バラム同盟"」

エルフマンやジュビアの目線の先には、
図の中央に大きく括られた
3つのギルドがあった。

"六魔将軍(ｵﾗｼｵﾝｾｲｽ)"

"冥府の門(ﾀﾙﾀﾛｽ)"

"悪魔の心臓(ｸﾞﾘﾓｱﾊｰﾄ)"

バラム同盟は
3つのギルドから構成される
闇の最大勢力であり、
そこから様々なギルドが
枝分かれして繋がっているのだ。

「あ!鉄の森(ｱｲｾﾞﾝｳﾞｧﾙﾄ)って!!」

「そうだ。
　あのエリゴールがいたギルド」

「あれは六魔将軍(ｵﾗｼｵﾝｾｲｽ)って
　ギルドの傘下だったのか」

『確か、
　ラクサスと雷神衆が潰したって言ってた
　屍人の魂(ｸﾞｰﾙｽﾋﾟﾘｯﾄ)もそうだよ』

「ジュビアもガジルくんも、
　ファントム時代に幾つか潰したギルドが
　全部六魔将軍(ｵﾗｼｵﾝｾｲｽ)の傘下でしたー」

『凄い!!他にはどんな事してたの!?』

「笑顔で言うな。
　つーかAは、
　興味示すんじゃねぇよ」

笑顔を浮かべて
物騒な発言をしたジュビアと、
それに興味を示すAに
グレイはツッコミを入れていた。

「うわ～、怒ってなきゃ良いけど」

『そういえば、
　私達がアカリファで戦ったギルドも
　六魔将軍(ｵﾗｼｵﾝｾｲｽ)の傘下みたいだよ』
　
「もう手遅れだった!!」

「でもよ、
　噂じゃ六魔将軍(ｵﾗｼｵﾝｾｲｽ)は
　たった6人しかいねーらしいぞ」

「どんだけ小せェギルドだよって」

「たった6人で、
　最大勢力の1つを担っているのよ」

「「うっ…」」

怯えるルーシィの横で
ギルドのメンバー達が笑っていたが、
ミラの発言によって黙った。

「その六魔将軍(ｵﾗｼｵﾝｾｲｽ)じゃがな…」

するとその時、
定例会に出席していたマカロフが
ギルドに帰って来たのだった。

「ワシらが討つ事になった!!」

≪!!?≫

マカロフの口から放たれた衝撃的な一言に、
その場にいた全員が目を見開いていた。

「あ!おかえりなさい、マスター」

「違うでしょ!!」

――ミラを除いて。