妖精の尻尾の姫_11章【FAIRYTAIL】 (ページ34)

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妖精達のご奉仕① ページ34

レストラン 8island――

「いらっしゃいませー♪
　ご注文はお決まりですか?」

笑顔を浮かべながらそう言ったルーシィは、
伝票を持ってテーブルに向かった。

「蒼天ミートソースと、
　ホーリーソーダが欲しいポヨ」

「オレは獣人カレー」

「デザートも一緒にいかがですか?」

「じゃあ…このルビーパフェをもらうポヨ」

「同じので」

「かしこまりましたー」

注文を受けたルーシィは、
そのテーブルを離れていった。

「こっちも注文頼むよ～」

「はいは～い…って、
　何やってんのよ!あたしはっ!!」

ルーシィは我に返ったかの様に、
伝票を床に目掛けて投げ付けたのだった。

「ルーシィ、これも仕事のうちだぞ」

「こんなの全然、
　魔導士の仕事じゃないじゃないっ!
　てか…この恥ずかしいコス何!?」

ウェイトレス姿のルーシィは、
その場で頭を抱えていたのだった。

「このレストランのシェフが、
　魔法料理を作ってんだよ」

「んだ。オレ達も手伝ってやってんのに」

「客の料理食うなー!!」

ナツはそう言いながら、
注文した客の目の前で
骨付き肉を食べ始めていた。

「たまにはウェイターの格好も良いもんだぜ」

「服着てから言って!!」

グレイはというと、
蝶ネクタイを身に付けて
下着姿となっていたのだった。

「誰の家賃のためにやってんだ?」

「あう…ごめんなさい」

「それに見ろ」

「!!」

「注文を聞こうか」

グレイが視線を向けた先には、
テーブルの上に座って客の注文を聞く
エルザの姿があったのだった。

「あんなにノリノリの奴もいる。
　そして向こうは…」

不機嫌そうな声と表情でそう言ったグレイは、
奥のテーブルに視線を向けた。

『お待たせしました!
　ご注文の獣人カレーです!!』

「ウェイトレス姿のAちゃんも可愛い…
　ねぇ、Aちゃん!
　僕の料理にも"アレ"やってくれる?」

『はーい!
　じゃあいきますよ〜!!』

Aはそう言うと、
胸の前で手でハートを作ったのだった。

『美味しくなぁ〜れ♡』

「か、可愛い…!!」

『ゆっくり召し上がってくださいね!!』

Aはそう言うと、
男性客に可愛らしいウインクをしたのだった。

「流石A!
　ファンサービスが凄い!!
　あたしも頑張らないと…

　てかアンタが
　さっきから機嫌悪いのは、
　アレのせいだったのね」

「別に機嫌悪くなってねぇよ」

するとそこに、
料理を運び終えた
Aが現れたのだった。