妖精の尻尾の姫_11章【FAIRYTAIL】 (ページ33)

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光崩しページ33

闇ギルド、
裸の包帯男(ﾈｲｷｯﾄﾞﾏﾐｰ) 本部――

「金はどうしたァ」

「すびばせん…正規ギルドに邪魔されて…!
　手に入れる事ができばせんでひた!!
　た…たずけでくだはいっ!!!」

「あ?」

ギルドのリーダー格である男性の目の前には、
先程の襲撃犯のリーダー格である男性が
頭を下に向けた状態で吊るされていた。

誰かにやられたのか、
襲撃犯リーダー格である男性は
顔を酷く腫らしていた。

「金はどうしたァ?」

「ひいっ!だ…だからっ!!」

するとその時、
その場にいた1人の男性が
口を開いたのだった。

「ぎゃほーっ!
　同じセリフ繰り返してるよ。
　ねぇモンはねぇんだよ、"ガトー兄さん"」

「笑ってられる場合か?"ザトー兄さん"」

ガトーと呼ばれた男性が振り返った先には、
もう1人のギルドのリーダー格である
ザトーという男性だった。

ちなみにザトーはKING BARにて、
以前ラクサスに敗北した男性だ。

「"六魔将軍(ｵﾗｼｵﾝｾｲｽ)"への
　上納金の期限が迫ってる。
　笑ってられる場合か?ザトー兄さん」

「また繰り返してるよ、ガトー兄さん」

先程からガトーが同じ事を繰り返しているが、
それは日常茶飯事なため誰も指摘をしなかった。

「(いつも思うのだが…)」

「(何でどちらも兄さん?)」

「闇の世界で
　六魔将軍(ｵﾗｼｵﾝｾｲｽ)に
　逆らえるギルドはねぇんだよ。
　闇の世界で」

「分かってるって!
　あいつ等、急に上納金の額を上げやがって。
　一体何を企んでるんだか…」

??? とある建物――
その建物にいる1人の人物は、
紫色の鱗を持つ大きな蛇を連れていた。

「聴こえるぞ。
　時代の変わる音…目を開ける音…
　始まりの音…光崩し」

その人物はそう呟いた後、
何処か楽しげな表情をしていたのだった。