妖精の尻尾の姫_11章【FAIRYTAIL】 (ページ4)

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街を守るために④ ページ4

マグノリアの街――

「み、みんな…無事…か?」

マグノリアの街の至る所で倒れる
ギルドのメンバーの脳内に、
突然ウォーレンの声が聞こえた。

「全く…お前達は何という無茶を」

『エルザだって無茶したでしょ?』

「お互い様…って事で」

『みんな…
　一緒に壊してくれてありがとう…』

「これで分かっただろ?
　Aがオレ達に力を貸す様に、
　オレ達もAに力を貸すって事に」

『うん…』

「これからは1人で
　何でもやろうとせずに、
　オレ達を頼れよな」

『妖精の尻尾(ﾌｪｱﾘｰﾃｲﾙ)は、
　力を合わせたら最強だもんね!!』

「ふふっ」

Aとグレイの会話を聞いていたエルザは、
口元を緩ませながら口を開いた。

「そうだな…本当…良いギルドだな…私達は…」

「ラクサスが反抗期じゃなかったらもっとな」

「あははは!言えてらぁ」

「アルザック大丈夫か?」

「ドロイ?う…うん…ありがとう」

先程までの言い争いがなかったかの様に、
ギルドのメンバー達の楽しげな会話と笑い声が
念話(ﾃﾚﾊﾟｼｰ)越しに聞こえてきたのだった。

「身体が痺れて動けねぇ…
　けど後で迎え行くから、
　Aはそこから動くなよ」

『グレイは本当に心配症なんだから。
　でもありがとう…待ってるね!!』

「おう」

「でぇきてぇる〜!!」

「念話(ﾃﾚﾊﾟｼｰ)越しにイチャつくなよ!!」

「イチャついてねぇよ!!」

『(ナツ、こっちはやったよ。
　ナツなら元の優しいラクサスに
　戻してくれるって信じてるから…)』

Aはそう思いながら瞼を閉じた後、
ラクサスと出会った頃の事を思い出していた。