妖精の尻尾の姫_11章【FAIRYTAIL】 (ページ30)

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金髪美少女コンビ③ ページ30

「何!?」
　
「女が2人!?」

「正規ギルドの魔導士か!?」
　
「くそっ!!」
　
「お、おい!あの女って…!!」

すると、
裸の包帯男(ﾈｲｷｯﾄﾞﾏﾐｰ)の1人の魔導士が
Aを指差したのだった。

「間違いねぇ!妖精姫だ!!」
　
「マ、マジかよ…」

この場にAがいると知った途端、
裸の包帯男(ﾈｲｷｯﾄﾞﾏﾐｰ)の士気が下がった。

逆に人質であるLOVE＆LUCKYの魔導士達は、
Aを見て目を輝かせていた。
　
「(あの"人気モデル"が!?)」
　
「("大天使"が来たなら、
　オレ達に怖いものなんてない!!)」
　
「("妖精の尻尾(ﾌｪｱﾘｰﾃｲﾙ)の司令塔"なら、
　何とかしてくれる筈だ!!)」
　
LOVE＆LUCKYの魔導士達は、
心の中で各々の呼び方をしていたのだった。

「大人しくしないと痛い目見るよ!!」

『怪我したくなかったら、
　今すぐ降参してください!!』

「怯むなぁ!
　たかが小娘2人だけじゃねえか!!
　やっちまえ!!!」

自身達に向かって来る
裸の包帯男(ﾈｲｷｯﾄﾞﾏﾐｰ)の魔導士達に、
Aとルーシィは怯えず構えたのだった。

「キャンサー!!」

「エビー!!」

キャンサーがハサミを華麗に振るい、
裸の包帯男(ﾈｲｷｯﾄﾞﾏﾐｰ)の
魔導士達の髪を全て切った。

『アイスメイク…雹雷!!』

雷を纏う雹が繰り出されて
裸の包帯男(ﾈｲｷｯﾄﾞﾏﾐｰ)の魔導士達に当たると、
身体中に電撃が走った。

「サジタリウス!!」

「もしもしー!!」

サジタリウスは現れた後、
得意の弓矢を使って攻撃を決めた。

『はぁぁあっ!!』

Aが氷の剣を2本造り出して
下っ端達を蹴散らしていった事によって、
残りはリーダー格の男性のみとなったのだった。

「なァ…!!」

『ルーシィ!!』

「とどめっ!!」

「(次はどんな魔法が出るんだーっ!!)」

そして、
ルーシィが放ったのは――

「ルーシィキィーック!!」

「ぐぼァ!!」
　
魔力も魔法を使わない、
ただの蹴りだった。
　
『最後は魔法使わないんだね…』

Aはそう言って苦笑していたが、
これで裸の包帯男(ﾈｲｷｯﾄﾞﾏﾐｰ)の魔導士を
1人残らず倒したのだった。