妖精の尻尾の姫_11章【FAIRYTAIL】 (ページ27)

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それでもあたしが…② ページ27

「どうしたA!ルーシィ!
　早くベルベノ退治行こうぜ!!」

「あいさー!!」

「退治じゃない。捕獲だ」
　
「どーせ暴れんだ。
　凍らせてぶっ飛ばす!!」
　
『グレイも段々、
　ナツみたいになってない?
　それと…服は?』
　
Aはそう言った後、
ルーシィに耳打ちをしたのだった。

『私はルーシィのためなら、
　いくらでも力を貸すよ』

それを聞いたルーシィは、
自身の右手を強く握り締めた。

「(あんな人、
　どうなっても…あたしには関係…)」

あんな酷い父親が、
どうなろうと知った事ではない。
その筈なのに――

「A!!アカリファって何処!?」
　
『私についてきて!!』

「ルーシィ?」

「Aもどうした?」

「ねぇっ!!仕事は…」

ハッピーの問いかけに、
Aとルーシィは同時に答えた。

「『ごめん!用事が出来た!!』」

「おいルーシィ、家賃…
　つーか、Aまで急にどうしたんだよ」

そうしてAとルーシィは、
ギルドを後にしたのだった。

「A、ごめんね。
　昨日から巻き込んじゃって…」
　
「ううん!
　昨日の聞いちゃったら放っておけないし、
　親友を助けるのは当たり前だもん!!」
　
ルーシィはAの言葉を聞いて、
嬉しさで笑みを浮かべていた。

どんな時でもAは、
自身やギルドの仲間達を助けてくれるのだ。
　
「(あんな人だけど、
　それでもあたしが…助けに行かなきゃ!!)」