妖精の尻尾の姫_11章【FAIRYTAIL】 (ページ21)

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ルーシィの悩み③ ページ21

『どうしたの?ルーシィ』
　
「気のせいかな?
　最近誰かに見られてる様な気がするんだよね」

ルーシィはそう言うと、
何かを考える素振りをしていた。
　
『最近ルーシィは週ソラに載って
　少しずつ知名度上がってきてるから、
　そういう人達がいてもおかしくないよね…』

「どーせアレだろ。何て言うんだっけ」
　
「自意識過剰ってやつだよコレー」
　
『2人ともそんな事言って、
　明日ルーシィが死体で
　発見されたらどうするの?』
　
「怖い事言わないでよ!?
　とにかく、気のせいならそれで良いんだから」
　
『心配だから今日は家まで送って行くよ!
　何があっても私がルーシィを守るからね!!』
　
「やだ…Aがカッコ良すぎる!!」
　
ルーシィは口元に手を当てながら、
目をハートにしてAを見つめていた。

一方、その頃――
ジュビアとエルフマンとともに
カウンターに座っていたグレイは、
A達のやり取りを聞いていた。

「Aって本当に優しいわよね。
　でもAもとっても可愛いから、
　もし何かあった時が心配ね」

「おー…」

ミラの言葉に相槌を打ったグレイは、
何かを考え込みながらAとルーシィの背中を
見つめていたのだった。

「ま!いっか。
　帰って仕事の支度しよっ」
　
「明日の昼集合なー」

「オッケー!」

『また明日!…あ、そうだ!!
　グレイ!私はルーシィ送って帰るから、
　今日は先に帰るね!!』

「おう、気を付けろよ」

『じゃあ、行こっか』

「うん!」

そうしてAとルーシィは、
仲良さげに手を繋いで
ギルドを後にしたのだった。