妖精の尻尾の姫_11章【FAIRYTAIL】 (ページ3)

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街を守るために③ ページ3

「アンタ達!
　新入りにここまで言われて
　何も感じない訳!?」

「ルーシィは新入りじゃねぇ…
　オレらの誰よりも
　妖精の尻尾(ﾌｪｱﾘｰﾃｲﾙ)らしいぜ!!」

「ルーシィ、君の言う通りだ。
　言い争いは後回しだ!!」

「あそこまで言われちゃ…
　応えねぇ訳いかねー!!」

「決着はアレ壊した後だ!!」

「ビジター!テメェそこ動くなよぉ!!」

「マカオ!おめぇにゃ無理だ!!寝てな!!!」

「んだとォ!ワカバ!!
　ジジィの癖にはしゃぎすぎだよ!!!」

様々な声が飛び交う中、
Aは意を決した様な表情をして口を開いた。

『みんな!大事な事だからよく聞いて!!
　上空に浮いているものは神鳴殿と言って、
　攻撃してきた人物と
　ダメージを連結させるタイプの
　生体リンク魔法がかけられているの!!!』

「何だと!?」

「やりやがったな!ラクサスの奴!!」

「北の200個は私が、
　東の"100個"はAがやる!
　皆は南を中心に残り100個を全部撃破!!」

するとその時、
エルザがギルドのメンバー達に
指示を出したのだった。

『エルザ…』

「今のAでは100個が限界だろう?」

『うん、ごめんね。
　残りの100個はみんなに任せるね!!』

「行くよ!ハッピー!!」

「ルーシィ、痛いよ?」

「痛くてもやるの!
　それにAとエルザは、
　あたし達の何倍も頑張ってるんだから!!」

「1コも残すなよォ!!」

『アイスメイク…弓兵!!』

ドガガガッ――
グレイの言葉を合図に、
A達は神鳴殿へ目掛けて
一斉攻撃をしたのだった。

「何だ何だ!?」

「オォ!!」

「花火かしら?」

「妖精の尻尾(ﾌｪｱﾘｰﾃｲﾙ)も
　年々やる事が派手になってきたな!!」

それを見ていた町民達は、
花火と勘違いして楽しげな表情を浮かべていた。

『良かった…間に合った…』

上空を見つめながら、
Aが安堵した様に呟いたその時――

『きゃぁぁあっ!!』

「んがあああっ!!」

「ぐああぁっ!!」

「痛ェーっ!!」

生体リンク魔法によるダメージが、
A達を襲ったのだった。

一方、その頃――
空中に浮かび上がった
新たな情報を見たラクサスは、
目を見開いていたのだった。

【神鳴殿:機能停止】

「何も起きらねぇって言っただろ?」

ナツはそう言いながら、
ラクサスに向けて笑みを浮かべていた。