妖精の尻尾の姫_11章【FAIRYTAIL】 (ページ19)

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ルーシィの悩み① ページ19

収穫祭から1週間後――
マグノリアの街の修復も終え、
やっといつもの落ち着きを取り戻した。

しかし、
ラクサスの事でギルドのメンバー達は
それなりにショックを受けており、
特にナツは昨日まで駄々をこねていた。
　
「納得いかねーぞじっちゃん!
　何でラクサスを追い出したんだ!!
　あいつだって仲間だろ!!!
　喧嘩したって仲間だろ!?」

『ナツ…』
　
「オレはアイツと、
　もう一度勝負するんだっ!!」
　
ナツはマカロフに不満をぶちまけていたが、
マカロフは黙ったままだった。
　
「今度は1対1(ｻｼ)で
　勝てるくれーに強くなって…」
　
『ナツ、もうやめよう?』
　
するとAが、
やんわりとナツを宥めた。

「おじいちゃんだって、
　好きでラクサスを
　追い出した訳じゃないから…』
　
「けどよォ…」
　
Aの悲しげな表情を見たナツは、
それ以上何も言えなくなってしまった。
　
そしてもう1つの出来事が、
1週間のうちに起こったのだった。

ラクサスが起こした事の責任を取って、
マカロフが"マスター"の座を
降りると言い出したのだ。

これに関しては、
ギルドの魔導士全員が
必死に説得していた。

「ラクサスの罰を、
　これ以上重くしないでください。
　マスターがやめた事をラクサスが知ったら…」

反省＝坊主という
何処か懐かしい姿勢のフリードの一言によって、
マカロフは思い留まったのだった。

そして雷神衆の3人は、
少しずつだがギルドのメンバー達と
打ち解けてきていた。