妖精の尻尾の姫_11章【FAIRYTAIL】 (ページ15)

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幻想曲(ファンタジア)① ページ15

夜、マグノリアの街――
収穫祭の目玉である、
幻想曲(ﾌｧﾝﾀｼﾞｱ)のパレードが始まった。

町民や近隣の街の人達が歓声を上げる中、
ラクサスは木の陰から観ていた。

「ミスFT(ﾌｪｱﾘｰﾃｲﾙ)に出てた女の子達だ!!」

「かわいー♪」

「いいぞー」

「まさに妖精だぁ!!」
　
最初に登場したのは、
ルーシィ、レビィ、ビスカの3人だった。

3人はフロートの上で旗を振って踊り、
可愛らしい笑顔を観客達に向けていた。

「エルフマンよ!!」

「うおおっ!!スゲェ迫力!!!!」

次に登場したのは、
獣王の魂(ﾋﾞｰｽﾄｿｳﾙ)で姿を変えた
エルフマンだった。

エルフマンが雄叫びを上げると、
その背後にあった蕾が開いて花が咲いた。
　
「ミラちゃんだー!!」
　
「待ってましたー!!」

ミラの登場で大盛り上がりしていると、
周りが煙で包まれてミラの姿が見えなくなった。

煙が晴れると、
獣になったエルフマンをも超える
巨大トカゲに変身したミラの姿があった。

「何あれ!?氷のお城!!」
　
「きれ～水が吹き出してる」

続いて登場した
巨大な氷の城を乗せたフロートの上には、
王子の衣装を身に纏ったグレイと
お姫様の衣装を身に纏ったジュビアがいた。

ジュビアが水を操り、
その水をグレイが凍らせて
"FAIRY TAIL"の文字を造っていた。

「妖精女王(ﾃｨﾀｰﾆｱ)が来たぞっ!
　剣が舞ってる!!」
　
「うわぁ♡」
　
「オレの嫁になってくれー」

次はエキゾチックな踊り子の衣装を
身に纏ったエルザが登場した。

その手には2本の剣が握られており、
エルザはフロートの上で舞っていた。

次に登場したのは、
身体中に包帯を巻いたナツだった。
ナツは笑みを浮かべた後、
息を大きく吸い込んだが――

「ぐはぁっ!!」

炎を口から垂れ流しながら、
ナツは咳き込んでいたのだった。

「ナツ!お前!!
　どうしたんだ!?そのケガッ!!!」

ナツは咳き込みながらも、
炎で"FAIRY TAIL"の文字を綴ろうとしていた。