運命10 ページ11
赤司Side
「そういえばAは3組らしいね。担任は金八先生かい?」
早速運ばれてきた野菜を金網に乗せて遊んでいる彼女に問う
あぁ。コイツだったら毎日が幼稚な楽しいことのパラダイスだな
などと失礼なことも心の中で吐く
『yesyes。Iamteacherキンパチ』
「なんだその小学生でもわかるような英文は」
はははっ!と幸せそうに笑うA
何が面白いのか。
俺が可笑しいのか?ん?
『赤司さんってもっと大魔王的な人だと思ってたよ〜第一印象最悪だったしね!』
と満面の笑みで最悪なことを言う
「え、なにが最悪だったんだい。教えてくれ直すから。」
なにそのわかれる直前のヘタレ彼氏みたいなセリフーとまた笑い出すA。
『ひぃ…ぷっぶははっ!ごめんごめん。えっと初対面の時私正直赤司さんのこと大嫌いだったんだー。』
泣いていいか?俺のハートはティッシュなんだが
『なんか、完璧で格好いいからって女の子たらし込んで鼻についてたんだ。』
多分今の俺の顔はジメジメしたところに生えるキノコより辛気臭いと思う。
『でもあの日、赤司さん体調崩してたでしょ?そこに漬け込んでやろうかと思ってわざと保健室に連れて行ったんだけど案外いいやつだったから今は好きだよ!』
好きだよ
というたった4文字のAの言葉に顔が熱くなるのがわかった。
そこまで鈍くない俺はこいつの事が俺の中で恋愛対象として認識されているのを悟った。
「あぁ。そうか…」
赤い顔がバレないようにと横を向いていたら
「カルビ、ロース盛り合わせです!」
と店員が来た。
ナイスタイミング!!!!!!
心の中でスライディング土下座をして
表面上では冷静を装う。
バレていないだろうか
と心配になりAの顔を覗くと
『あぁんお肉様ァァァ!お美しいハァハァ…グヘヘヘへ!!!』
そんな心配は御無用だったようだ。
本当にAは不思議な奴だと思う。
普通、女子が肉を見て興奮するか?妄想するか?何故そうなった。思考回路ねじれているんじゃないか?
呆気にとられて呆然と見ていると
先程遊ばれていた
野菜たちが次々と皿に葬られていく
『ベェジィタブルだよ。ベェジィタブル。』
「君は帰国子女かなにかか?英語大好きだな。その発音腹が立つな。」
『うははは!楽しいね!赤司くん!』
距離が縮まったことを表すのか赤司君と言う。しかも、満面の笑みで
それは反則だろう。
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mii(プロフ) - カミノさん» ありがとうございます!感謝感激の舞ヾ(*´∀`*)ノキャッキャ携帯を新しくしましてコメントはこちらのアカウントで返させていただきます。コメントありがとうございました!これからもよろしくお願いします! (2016年8月23日 19時) (レス) id: 000fc873d9 (このIDを非表示/違反報告)
カミノ - これからが楽しみです! (2016年8月23日 19時) (レス) id: 181de0931e (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 鮎トさん» ありがとうっ! (2015年11月28日 21時) (レス) id: b48f6549fa (このIDを非表示/違反報告)
鮎ト(プロフ) - 内容が面白い!文章も読みやすいし……更新楽しみにしてるね(o´罒`o) (2015年11月28日 18時) (レス) id: 29a168c275 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 毒舌ガエルさん» ありがとー! (2015年11月23日 21時) (レス) id: b48f6549fa (このIDを非表示/違反報告)
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