1338話 ページ38
✩
｢〜♪〜♪｣
この曲、何度聴いても好きだな
凛月の服どれ借りよう
着替え持ってきてなかったし、凛月に借りないとね
｢ふぁ、あふ…っ！？｣
｢あ、凛月おはよ〜。服借りるね｣
｢…はぁ、おはよう。それは良いけど、こんな朝っぱらから俺を誘惑しないでよ｣
｢なんか、凛月の前だと平気になってきた…♪｣
人前で下着姿になれるの、職業病なのか今までの経験からなのか…
よし、着替え完了〜♪
｢A、寒そう…ふぁ、あふ｣
｢あはは…｣
｢この黒いの着たらどう？俺も去年よく使ってた｣
借りておいて、まさか凛月の服がどれも大きくてサイズが合わないなんていちゃもんつけられないし
｢あれ？これ袖がいい感じ！｣
｢うんうん、ちょっとぶかってしてるのも良いんじゃない？因みにそれ7分袖だけど｣
｢あっ…｣
｢ふふっ、可愛い…♪｣
なるほど、それでか…
どうりで他のよりいい感じな訳だ
｢新人さん達、どう？｣
｢順調かな。一人前って程でもないけど、確実にステップアップしてると思う｣
｢そっか、良かった…♪｣
私が一年生だった頃はチェスって良い評判聞かなかったから…
でも傍から見てる感じ、杞憂だったかな
今育ててるのは、あの時と同じ人達じゃないもんね
私がにこにこしてると、凛月は嬉しそうな顔で私を見ていた
｢…そうか。A、ありがとう♪｣
｢え？どういたしまして！…なんで？｣
｢身内のことで頭がいっぱいになってて気づかなかった。環境が変わったのは、Aも含まれてたのにね｣
｢んん？…あっ！｣
｢そう。KnightsはMessiahとライバルだって公表してるんだから｣
そうか…！
Knightsに加入するってことは、Messiahに刃向かう度胸があるってこと
私が気づかないうちに、Knightsは半端な人間が加入できない仕組みになってたんだ
｢私すごい！！｣
｢ふふっ、自分で言うんだ｣
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2021年4月5日 0時
