1301話 ページ1
✩
｢うわああぁ、美しい…！｣
｢ふふん、俺の住んでる場所なんだから当たり前でしょ…♪｣
入る前から美しかったけど、中身も美しい！！
私が感動してると、慣れてるのか月永さんは普通にソファにダイブしていた
私には到底真似出来ない…！
｢ゆっくりしていけよ〜♪｣
｢あんたの家じゃないでしょ。まぁ今は居候させてあげてるけどさぁ｣
｢わはは！随分と上から目線だなぁセナ？｣
｢ぐっ…｣
明らかに弱みを握られてる様子の瀬名泉さんは、歯を食いしばっていた
月永さんは何を知ってるの…？
｢可愛い妹分にばらしちゃっていいのか？んん？｣
｢くっ、れおくんのくせに…！｣
｢…？｣
それより、毛布ないかな
どこにあるのか分からないし、てきと〜に寝転がって寝ればいいか
なんかわくわくしすぎて目がすっごく冴えてる〜♪
初の海外旅行だもんね！
｢お風呂沸かすから、ちょっと待っててね｣
｢は、はい！ありがとうございます｣
｢わはは！セナはお世話大好き人間だから、別に気を遣わなくて良いんだぞ！｣
｢あんたは少しぐらい気を遣いなよねぇ！Aちゃんはともかく、風呂ぐらい沸かせられるでしょ！｣
言わなくても理解してるのに、傷つけないように地味に口頭で説明してくれるとこに優しさを感じる
…はっ！
瀬名泉さんとひとつ屋根の下で夜を過ごすなんて、ファンの人に知られたら…！
｢なぁ子ヒツジちゃん！｣
｢ひゃああい！？｣
｢どうした？わはは！面白いなおまえ！これやるよ！｣
｢へ…？｣
何故か曲をもらった
私何にもしてないのに…
｢セナを元気にさせてくれてありがとな。あいつには内緒だぞ…♪｣
｢今俺の名前呼ばなかった？｣
｢気のせいだろ〜！｣
ふふっ、月永さんがいれば瀬名泉さんは元気なのに♪
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2021年4月5日 0時
